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生ピアノからの方向転換

当初は、
妻の実家から生ピアノを調律して持ってこようとしていた
のに、電子ピアノを購入することになったのは、以下の4点が主な理由です。

・調律、整備、引越に費やす初期コスト
・調律等引越後のメンテナンスに費やすランニングコスト
・生ピアノにサイレンサーを付けた結果得られる音質の限界
・マンションで生ピアノを弾く音量についての懸念

生ピアノを弾くことへのこだわりがなくはなかったのですが、
この4点に対抗できるだけのメリットが見出せなかった。
そういうことになります。

妻の実家の生ピアノは、当面実家に置いたまま、
次になんらかの形で活かされる機会をうかがうことになるそうです。

電子ピアノ購入の検討経緯

検討初日、パンフレットを漁ってパキッと流し読みして、
「Roland HP207→CASIO CELVIANO AP-500→YAMAHA Clavinova CLP-280→KAWAI CA91」
と順位付けしていた候補。

1日後には、大逆転して、最下位だったはずの
「KAWAI CA91」
を購入。

その大逆転の経緯は、以下のような感じです。
相当長くなりそうなので、ココから先は、CMの後で書きます。

続きを読む "[電子ピアノ]購入ピアノ決定までの紆余曲折"

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客観的評価と主観的評価

もちろん、検討開始に当たって、
自分の中に必要なパラメータ要素を設けていました。
ただし、決して
「キータッチが1番!、音が2番!」
という「優先順位的」なものではなく。

なぜかというと、ピアノを擬似する技術がいくら発達してきたからといって、
生ピアノ(アコースティックピアノ)そのものには絶対になれないから。
どこかに妥協点が必要だという前提に立ったためです。

そこで、パンフレットから見える「定量的条件・客観的評価」と、
店頭で試弾して初めて見える「定性的条件・主観的評価」とを
総合して決めることにしました。

パンフレットで候補抽出

まずは、店頭からパンフレットをたくさんもらって、
自分が実現しようとしているピアノライフを、
スペックに当てはめるとどのような条件が必要となるか、
客観的事実から候補を絞り込むことから始めました。


第一段階:定量的条件・客観的条件(パンフレットで振り落とし)
要素1:同時発音数128以上
要素2:MIDIインタフェース、USBインタフェースが存在すること
要素4:出力が40W×2以上であること
要素5:ネットに繋がってどうのこうのややこしい機能は不要
要素6:音色数はそこまでこだわらない
要素7:曲数はこだわらないが楽曲練習系機能が存在すること


同時発音数はダンパーペダルを使った演奏で、かつ連弾を想定。
十分過ぎる値かもしれないけれど、同時128音以上を希望。

MIDIインタフェースやUSBインタフェースで、
PCとの連携が取れることが最低条件。
ただし、大きな液晶画面やネット接続はたぶん使わないので不要。

出力は、マンションの部屋なので60Wは必須ではないが、
最低30W、できれば40Wないと、中低音のピアノっぽさは出てこない。
(ここはもちろん考え方、感じ方に個人差があります)

音色は一見たくさん揃っているほうが有利、とも感じますが、
シンセサイザーは所持しており、ドラムやその他音色はそちらでカバー。
なんならMIDI経由で連携も可能なので、必須ではない。

せっかくなので、デジタルピアノらしい機能として、
プリセット曲の練習ができるような機能の付加を希望。

これだけの条件で、以下の機種に絞られました。

【CASIO】AP-500
【Roland】HP207
【YAMAHA】CLP-280、CLP-270、CLP-240
【KAWAI】CA71、CA91

店頭にて最終選考へ

ここから先は、店頭でのヒアリングと、試弾。
自分自身が「ピアノ」と一番感じるキータッチと音色を、
あくまで主観的に感じ取る。そんな段階に入ります。
もちろん、奥さんにも協力してもらっています。


第二段階:定性的条件・主観的条件(試弾にて確定へ)
要素8:キータッチのピアノっぽさ(限界点あり)
要素9:音質のピアノっぽさ(限界点あり)
要素10:コストパフォーマンス


上記に条件は挙げてみたものの、
実は要素8と要素9は、絞った全機種において、十分優秀で、
もしも万が一あまりにも自分に合わないものがあれば落とす、
くらいのつもりでした。

RolandのHPシリーズは象牙鍵盤でどこか懐かしい色合いで、
趣があり、鍵盤断面模型も見せてもらいましたが
キータッチ的にもエスケープメント機構は秀逸。
生ピアノを作っていないからダメ、というわけではなく、
MIDI音源で培っているデジタルの専門家ならではの音色への強みを
感じました。

CASIOのAP-500は、ニューヨーク・スタインウェイがサンプリング元。
サンプリング技術のことはそこまで詳しくわかりませんでしたが、
他のCASIO機種を圧倒する素晴らしい音色でした。
キータッチは最優秀とはいかないまでも、
低音部は重く、高音部は軽いというシステムを実現していました。

YAMAHAクラビノーバシリーズは、大御所だしもちろん言うことなし。
僕も今までキーボードやシンセサイザーもYAMAHAばっかり使ってますし。
まず、ナチュラルウッド鍵盤とGH3鍵盤の違いが試弾の時点で明らかに。
この時点で、候補はCLP-280一本に絞られました。
そして、各レビューサイトでも言われている通り、どのメーカーよりも
鍵盤が重く感じました。ちょっと重過ぎる?
本物のYAMAHAピアノがそうなのかもしれません。
それが信頼されるメーカーの証なんですよね。

最後に弾いたのが、KAWAIのCAシリーズ。
木製鍵盤にこだわり、敢えて自然な変形も許してしまう寛容さ。
そういう感覚は嫌いではないです。
CA71は、キータッチも音色も十分条件を満たしていました。
十分僕の中では決勝戦に進出していましたが、
正直に言うと、決勝戦で他メーカーに負ける感じでした。
この時点で、CA91に絞られました。

運命の瞬間

さて、CA91を試弾した瞬間のことです。
なんだか、今までの第二段階の検討観点が誤ってる、
いや、何かが不足してるんじゃないかってことに気付きました。

キータッチや音色はもちろんそれぞれ大事で、
生ピアノにより近づいている必要があるんですけど、
それ以上に、総合的に「ピアノを弾いている感」がどれだけ得られるか。
これが大事なんだということに初めて気付いたというか。

子供のころ、実家のピアノや学校のピアノを弾いているときは、
当たり前の感覚だったのであまり気付いていなかったのですが、
「ピアノを弾いてる!」っていう感じは耳や手で受けるだけではなくて、
身体全体で受け止めてるんですね。

鍵盤を押し込む指の感覚、離す指の感覚、
ペダルを踏む足への振動、座っているイスへの振動、
耳の中だけではなくてそれを包む耳たぶで方向性も含めて得る印象。
もっと言葉では言い表せないけど身体は勝手に感じ取っているイメージ。

これをどれだけ「電子ピアノ」という限られた空間、
限られた(向上中の)技術を駆使して再現できるか、
そこまで含めて試弾しないと、結論は出せないんだ、と。

ごめんなさい、これまではキータッチと音色だけで
判断しようとしていました。考えが浅はかでした。

もう一度上記の機種について、
最初から頭を真っ白にして、試弾しなおしました。
もっとちゃんと試弾用の楽曲を練習すればよかった・・・と
後悔しながら(笑)。

だって、まともなクラシックを練習してこなかったもんだから、
高音から低音まで万遍なく使うアルペジオ系とコードストローク系の
楽曲なんて、その場で思いつかなかったんですもの。

最終的に、何度となく、KANさんの
「Songwriter」と「世界でいちばん好きな人」を弾きました(笑)。


第三段階:試弾による最終決定
要素11:ピアノとしての身体へのレスポンス


KAWAIのCA91は、
鍵盤の高音部や低音部のキータッチ(重さ)は、他社ほど生ピアノに
忠実になっていないかもしれません(あくまで僕の個人的感想)。
でも、高音部を弾いたときに頭上から雪のようにヒラヒラ降ってくる空気感、
低音部を弾いたときに下腹部にズンとくる抵抗、
ペダルを踏む足への振動で伝わる「今、私、鳴らしてます!」的アピール。

これらを、背面に生アップライトピアノさながらの響板を施し、
それを共鳴させるシステム「響板スピーカー」と、
左右上面に付いているスピーカーで巧みに実現していることに
感銘を受けました。

そんなわけで、壮絶に悩みに悩み抜いた電子ピアノ選びは、
KAWAI CA91に決着がついたというわけです。

これから

思えば、予定通りなら11月に産まれる子象さんが弾く
第1弾ピアノになるわけで、大切にしていくとともに、
置き場所を整備しなくちゃいけません。

子供部屋に置いたらやっぱし自由に弾きにいけないしなあ。
今PC部屋としてほとんど使用していない部屋を、
楽器部屋としてリアレンジするのが妥当かなと考えています。

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