Architect of Music Architect of Music モバイル版Architect of Music COUNTER

メインメニュー (サイトマップ)




−クリックすると概要を表示−

こうやってKANさんのライブレポートを書こうとするのは
久しぶりな気がしていましたが、実は昨年はいくつか
志半ばで完成をあきらめているライブレポートがあるんです。
ほんともう、完成できなくてすみません。

が、過去を振りかぶるのはすっきりさっぱりやめまして(笑)、
KAN BAND LIVE TOUR 2014『Think Your Cool Kick Yell Come On !』ライブレポート
を書いていきたいと思います。

私がこのエントリーを書いている現在で、
2014年2月16日、17日の東京2公演の内容ですので、
他会場公演との違いがあることについてはご容赦ください。

CMのあとで、大量の改行を挟んで、
ネタバレ全開のライブレポートに突入しますので、
これからライブを見るからその内容を知りたくない、
あるいはDVDを買うまで我慢するんだからね!という方は、
すぐに右足かかとをやや後ろに下げて回れ右していただけますよう
お願いします。

<2014年4月10日追記>
ようやく、約1ヶ月かけてゆっくりと書き進めてきたこのライブレポートが
とりあえず、仕上がりました。ところどころ遡って加筆修正していたりするので、
最初から最後まで、もう一度読み返していただけると幸いですが、
あまりにも長すぎて、拷問だという方には申し訳ありません。

よろしくお願いいたします。

続きを読む "【ネタバレ注意】KAN BAND LIVE TOUR 2014『Think Your Cool Kick Yell Come On !』ライブレポート(東京公演1日目中心)"

他にこんな記事もいかがでしょう





【CM】目指せKAN関連商品コンプリート!

SEIのオススメKANミュージック
SEIのオススメKANミュージック
AmazonにおけるKAN関連商品を
ミュージック、DVD、本(楽譜を含む)、ビデオ
のカテゴリに分けて抽出しています。
既に絶版していても中古商品として
掘り出しモノが見つかるかも?!























































KANさんのプロ音楽家生活開業27周年目前ということで、
改行27回を執念でお送りしました。

概要

さて。音楽ギャグエンターテインメントとして、
KANさんの作りこみ度の高いライブは毎度毎度凄いことは
承知の上でこのサイトをご覧になっている方が多いと想定し、
敢えて改めて書くことではないかもしれませんが、
それでもやっぱり今回も書きます。

楽しい。楽しすぎるんです。
開演前の期待感がライブが進行すると共に斜め上の方向に期待を裏切られます。
「1シーンごとに」と言っても過言ではない頻度で
笑いが仕込まれているのにも関わらず、
その間には緻密に設計されたアレンジと研ぎ澄まされた演奏。

・・・いやいやまてよ、音楽ライブなんですから、本来ならば
「研ぎ澄まされた演奏の間に仕込まれた笑い」と書くべきなんですが
KANさんの場合はどうも逆に書いてしまうんですよね。
しかも、音楽の合間だけではなく、演奏中にも笑いを随所に閉じ込めていますから、
終始、気が抜けない。見逃せない、聴き逃せない。
結果、1ツアーで3回も4回も観たくなる。

また、終演後には他では味わいがたい充実感&脱力感が両方味わえ、
ダイレクトに翌日以降の生きる糧になるので、いつまでもやめられません。

まずは、こんな抱腹絶倒感動感涙の3時間余りの時間を
今回も提供してくださったKANさんと、
メンバーの皆さん、スタッフの皆さん全員に心から感謝します。
ありがとうございます。

今回のライブの前半戦のコンセプトは、「カワイイ」でスタート。
KANさんがこよなく愛す、きゃりちゃん(きゃりーぱみゅぱみゅ)の
ステージをイメージしたセットを展開して、KANさんの衣装も赤を基調とした
チェック柄スーツ。他のメンバーも何かしらカラーと柄を持った衣装で、
全体としてカワイイセットに映えるイメージコンセプト。

これは前回バンドライブツアーの「カッコイイ」とは真逆のアプローチです。
前回のツアーは諸般の事情でまだDVD化が叶っていないので、
いっそのこと、この2つの対照的なライブをDVDで2枚組にしてしまって
コンボボックスとして発売したら、個人的には大変うれしいです。

序盤の「ポップゾーン」、中盤の「スタイリッシュゾーン」、
途中ピアノ弾き語りを挟んでの、終盤のメイン「新曲聴けるかもゾーン」。
最後はハラショー(「原」田省吾)が登場し、
1曲歌った後でハラショーの黒い革衣装の上から
白いシャツを羽織ることで、アッという間にカッコイイKANさんに変化する、
という戦略的なアンコール。
それぞれのゾーンに散りばめられた音楽的&非音楽的な笑いのコンボ。
そして、毎度、音楽以外の伏線も含めて一気に刈り取る圧巻の「全曲つなげ」。

細かいことは、ライブ参加日以降にひたすら手帳に殴り書いたメモを基に
これから徐々にこのエントリーに書き起こして行きますが、
3時間というライブの長さが短く感じるくらいの密度です。
ふつうこれだけ長いライブって、どうしてもライブ中に中だるみしますよね。

内容について、周囲では「過去最高」という声もかなり上がっていました。
でも、実際のところ、毎回のように「過去最高」という声が上がっているわけです。
これは、KANさんはどんどんライブを作りこむ際のハードルを高くして
より楽しいライブを観客の我々におもてなししてくださっていることを
表しています。本当にすごいことだと思います。

演奏曲目も、曲の年代といい曲調といい、バリエーションが豊富で
上記の通り毎年コンセプトがはっきりして組み立てられているので、
終演後の納得度が高い、というか気持ちよく体に浸み込むというか。

最大の目玉はやはり新曲が3曲も聴けたこと。
きゃりちゃんの「ぱみゅぱみゅレボリューション」をイメージしたオープニング。
「scene」は三幸製菓のCMで使用されていた楽曲の完成体。
そして桜の木の気持ちになって歌って踊った「さくらナイトフィーバー(表記不明)」。
アルバムをひっさげないライブでこの新曲演奏数は快挙とも言えます(笑)。

それでいて、昔懐かしい初期の曲や、ミドルな時代の曲も
多く演奏されたということ。「君がいなくなった」とか、
「ホタル」とか、「BRACKET」とか。うれしかったです。
やはり、ガーラさんがコーラスとして参加されたことの意義は大きいですね。
これまでコーラスは西嶋さんや清水さんが主導でしたが、
複雑な演奏に集中するにはやはりコーラス専属メンバーが別で居ることが理想。
ここに、当然ギターもできて声色も自由に操れるガーラさんが
抜擢されたことで、確実に選曲の幅が拡がりました。

また、そのガーラ(菅原龍平)さんのオープニングアクトがあったことも
今回特筆しておきたいことです。
今後のライブでも恒例化していくのか、動向が楽しみです。
そしてニューフェイス2名がメンバー平均年齢を引き下げ、
新しい風を吹き込む。これもKANさんの手腕により
見事な味の変化をもたらしていました。良いように調理されていましたね(笑)。
(決して、もともとのメンバー構成が良いとか悪いとか、そういうことではないです)

前回のバンドライブツアー2012「ある意味・逆に・ある反面」では
コンセプト的にも古めの曲を中心に選曲したと明言されているだけあって、
全演奏曲目の平均発表年は「1994.7年」。
今回のバンドライブツアーでの全演奏曲目の平均発表年は「1997.9年」でした。
コンセプト的にも「新曲が聴ける」わけですから、3年くらい新しくなるのは当然ですが、
それでも1990年代に平均されるということから、今回のツアーも
選曲年代のバランスが取られていることがうかがえるでしょう。

ちなみに、ちらほら目にした耳にした感想の中で、「曲数少ないのでは?」
というコメントがありました。前回のバンドライブツアーと比べると、
全体の演奏曲数は3曲程度少ないのは事実です。しかし、前回は
インスト曲(バイオリンで「Eleanor Rigby」、ギターで「アルハンブラの思い出」)もありましたので、
純粋にKANさんの作品でいうと実は今回も前回と似たような曲数だったはずです。
インスト曲の部分が、MCに置き換わったと考えれば、
大体計算が合うのではないでしょうか。

最近、嵐やキスマイからの流れでKANさんを聴くようになった方など(笑)
初めてKANさんのライブを目にする層にとっても、
昔からの熱心なファン層にとっても、等しく
「今日のライブ、よかった!」と感じられるステージを作ることは
相当難しいことで、しかもそれを音楽ギャグエンターテインメントで
しっかり短期間で作りこんで実現することができるKANさんに対して、
改めて尊敬の念が抑えきれないです。

さて、このライブレポートは2014年3月6日から書き始めています。
ライブレポート本題に入る前に先に書いておきますが、
きっと全部書き上げるのは相当先になると思います。
書き上げたら、エントリーの末尾に書き上げた旨ちゃんと宣言しますので、
それまでどうか長い目で見守ってやってください。

ミステリードラマとかでよく「伏線を拾い尽くす」とかいいますが、
KANさんのライブ全体がある意味ミステリーで、本線である音楽以外に
あちこちに散りばめられた伏線があります。
ご本人いわく、これらの伏線の多くに対して「意味は特にない」と言いながらも、
ファンにとっては、一つ一つがスタンプラリーの要素のようなもの。
何度も足を運んだりDVDを見たりして、それらを把握し尽くし、共有したい、
という思いが生まれたりします。

このライブレポートも不完全ながら、
幾分か、それらの伏線を拾っています。
みなさんとも伏線を共有しあいながら、このライブレポートを
完成に持っていきたいと思いますので、
よろしくお願いします。

ちなみに、私が今回見せていただいた場所は、
東京公演1日目が1階3列目真ん中。
東京公演2日目が1階4列目左端。
そんな感じですので、いろいろ見方や視界に偏りがあるかもしれません。
まだあまりステージ向かって右側(ギター佐藤さん側)は細かく確認
できていないことをあらかじめご了承ください。

では、そろそろ内容に入っていきましょう。

オープニングアクト:菅原龍平

開演15分前。まず、暗いステージに菅原龍平さん(以降、ガーラさん)がアコースティックギターを携えて登場。ギター弾き語りで3曲演奏です。

思い起こすと、KANさんのライブでオープニングアクトといえば、かつて「ボン・マルシェ」がありました。それはKANさんバンド自身がハイビジュアル系バンド(最近「ビジュアル系」って言わなくなりましたね)「Bon Marché」に扮して「Angel」「Venus」「Labyrinth」のオリジナル3曲を駆け抜けるように演奏して風のように去っていく、という衝撃的なセルフオープニングアクト。

あれ以来のオープニングアクトなので、今回はどんなことになるんだろう、と内心ドキドキしていましたが、そこはさすがに正統派。実際、ボン・マルシェとは違って開演時間前のちゃんとしたオープニングアクトですしね。きっちりと(?)ガーラさんのスタイルが表現されていました。ただし、本編への接続部分はしっかり作ってありました(後述)。

ガーラさんの衣装は水玉模様のパンツが大変印象的。水玉模様といえば、伝説の(?)デリケートフルアコースティックバンド「Cabrells」のライブツアーでコンセプトにしてましたよね。それをイメージしたかどうかは定かではありませんが。実はガーラさん、このあと本編ではこの柄と同じ揃いのジャケットを羽織ってくることになりますので、その伏線になっています。

ガーラさんの楽曲を初めて聴いたのは「ラッキーラクーンナイトVol.1」の時。当時のライブレポではあまり詳細に感想を書けていなかったことを悔やみ申し訳なく思い、今回はちゃんと感想書かせていただきます。

01. オープニングナンバー

この楽曲は、菅原龍平さんのライブでは何度か演奏されているはずですが、私は今回初めて聴かせていただきました。まだCD音源にはなっていないのでちゃんとした感想になっていなくて申し訳ないですが、何度も繰り返される展開系のメロディと「胸に突き刺さるようなオープニングナンバー」というフレーズは非常に覚えやすくて印象に残っています。歌詞全体がこれから始まる本編も含めたライブのすべてを象徴しているようで感慨深く、まさに相応しい「オープニングナンバー」でした。

02. カントリー坊や

この楽曲はこれまでにCDでもライブ会場でも、最も聴く機会が多かったガーラさんの楽曲です。口笛もいつも通り哀愁漂う心地よい音色です。ガーラさんの声色は曲によっていろいろ変わります。先ほどの「オープニングナンバー」のようなロックな感じから、この曲のように物悲しげな細めの歌声からポップス寄りのものまで、バリエーションが豊富。そして、初参加のKANさんの今回のツアー向けの声もまた使い分けられています。そのあたりも含めて、次に私が観に行く予定の広島公演でもガーラさんのステージを楽しみにしています。

歌い終わり、最後の曲に入る前に、ガーラさんから「このあとすぐに本編が始まりますから、覚悟してください」と告知。このあと始まるファンタジーステージに向かってのアクセルベタ踏み坂に入ります。ああ、ライブとまったく関係ない話で恐縮ですが、「べた踏み坂」のCMを見た5歳の息子が、ぜひここに行きたいと申しております。私も一度はここでアクセルべた踏みしたいです。

03. 教科書通りのフォークソング

さて、話を戻しましょう。この日の開演前、遅ればせながら購入したガーラさんのCD「SONGBOOK」にも収録されているこの楽曲は、私の心にかなり響きました。根がフォークソング部員なんでしょうかね、私、高校時代は軽音楽部だったのですが。

戦争を題材や要素に使った楽曲って、すなわち、今の日本人のかなりの割合にとっては、自分たちが生まれる前の世界を教えてくれる曲なわけです。で、当たり前の話なんですけれども、何十年か前までは実際に戦争を経験した人がダイレクトに書いた曲で、伝えたいことの主軸は反戦であり、当然説得力もあります。ところが、最近は戦争を経験している人も減ってきているわけで、「伝聞形」で戦争を題材することになります。そして、現代においては、そもそもこれから僕たちは今後何をどう後世に伝えていくべきなのか、という問題提起となります。

この曲は、戦争が出てくるのは冒頭なのですが、私にとってはこれがものすごいインパクトになり、後続の歌詞への説得力として飛び込んできました。勝手ながら、ガーラさんの手によって、ガーラさんの色を保ちつつ、フォークソングを見事に再構築されてしているなあ、と感じました。

と、3曲を終え、いよいよ本編に入ります。が、ガーラさんはそのままステージ中央で直立不動のまましばらく時間が経過します。

本編

暗い中、ガーラさんがスポットライトを浴びて静止していたのは1分近くになったでしょうか。ガーラさんがついに動いたかと思うとボーカル用の床置き式モニタースピーカーの方に体をかがめ、その近くに隠すように置いてあったスレイベル2つを両手にとります。

また静止位置にもどり、おもむろにそのスレイベルをシャン、シャン、シャン、と縦に振って鳴らし始めました。そして少しガーラさんが袖に寄ったかと思うと、チャイムと共にかわいらしい音楽が。そしてついさっきまで暗闇に近かったステージだったのに、一気に明るく照らし出されて左右から上からかわいいステージセットが降臨。上からはクモ(蜘蛛の方ね)やら星やら、左右からはソフトクリームやらなんやらかんやら、どんどん展開されていきます。ステージ後方には大きな大きなリボンと、ピンクと水色の縦縞柄のカーテン。後に、ある色の照明が当たるときだけ「おにぎりせんべいの袋」みたいな色に見えるのは計算ではないと思いますが(笑)。あ、おにぎりせんべいって元々地域限定でしたっけ。最近では全国販売されているそうですが。関東の方にわかりやすく言うと、歌舞伎揚げの袋の縞模様から黒を除いてください。

話を戻しますが、きゃりーちゃん的演出、いつかやるんだろうなと思っていたけど、今回のツアーでしたね。きゃりーぱみゅぱみゅオマージュのオープニング完成に客席爆笑!ここでバックで演奏されている曲は、後にMCで3つの新曲のうちのひとつと明かされるタイトル不明のインスト曲。イメージは明らかにきゃりちゃんのアルバムオープニングを飾るインスト曲「ぱみゅぱみゅレボリューション」です。矢代さん奏でる旋律が、まさにメロディーライン違いの譜割りだけパロディみたいな感じです。途中、大のおっさん達がランランランラン歌ってますし(笑)

程なくしてKANさんたちメンバー5人がアイススケートのフリ、つまりエアアイススケート的な何かのイメージで下手から登場!客席のボルテージもアップ。このエアアイススケートは、終盤のMC向けにちょろっと伏線になっています。

ん?5人?今回はコーラス1名が純増なので6人いるはず。と、今度はKANさんたちが一旦ステージ奥に引っ込んでかわりに上手からキーボード矢代さんが普通に登場してステージ中央で一礼。さすが、こういうネタはやらない主義を貫いてます。

さて、まだ音楽は続いてます。KANさんたちがまたステージ中央に出てきたと思ったら、客席の最前列近くのある一点のお客さんを指差しロックオン!!オープニングからその人の心を掻き乱すという斬新な手口(笑)。毎会場で微妙にロックオンする席は異なるようです。私の参加した会場ではありませんが、友人も見事ロックオンされたそうです。おめでとうございます(^^)

さらに、途中では、ライブ中盤、後半まで引きずって何度かやらされることになる(笑)、ピンクレディーの「ウー、ウォンテッド!」の手振りの後、パチンコ台のハンドルを回すような仕草も登場したり、最初の数分だけでいろんなものが詰め込まれていて整理する間もなく、既に飽和状態です。

そうこうしているうちに、各メンバーの持ち場に着き、1曲目に備えます。

01. 明るいだけのLove Song ('93『弱い男の固い意志』)

1曲目を飾るのは、私はきっと初めてライブで聴くことになった飛びっきりのポップチューン「明るいだけのLove Song」。ライブ本編が開演したことに加え、意外な曲でスタートしたことに客席は歓喜とどよめきでした。歌詞の中に「大きなリボン」が出てくることで、セットの後方に浮かんだ大きなリボンとの間で完璧なシンクロが成立することも、この楽曲を1曲目に持ってきた理由の一つかも知れませんね。

KANさんはセンターでハンドマイクを持って歌うのと、ピアノに座ってピアノを弾きながら歌うのとを曲中歌いながらシームレスに切り替える技も多用。これまでのライブツアーでは「Superfaker」で必ずやっている技ですね。

サビではKANさんやメンバーの促しもあり、客席は大きく手を左右に振ってこれから始まるファンタジーを祝福するような楽しいアトモスフィア。

アレンジは原曲に近くポップ感を忠実に再現した感じ。KANさんは東京公演1日目がインフルエンザ明けの初日でファンの間では大変調子が心配されていましたが、全く問題ないことをすでにこの1曲目で悟ったのでした。(後述するかもしれませんが、逆に、東京公演2日目は後半戦がかなり厳しそうでしたが、別の要因のような・・・)

そして、この曲が、新規加入のコーラス・菅原龍平さんとギター・佐藤大剛さんのヤングな30代パワーが解き放たれる瞬間。ガーラさんはこの曲こそコーラスに徹しながらも、結果的にギターどころかいろんなモノを持って演奏や演出されていました(笑)。ツアー発表直後はギターを弾くかどうかさえもわからなかったのですけれどもね。

ギター佐藤さんはまだこの曲だけでは未知数。しかし、このあと、KAN BANDのギタリストとしての宿命ともいえる大役を果たし大爆発するのでした(後述)。テレビで拝見しただけではこんなことまでやってくださる方だとは想像できませんでしたが、大変素晴らしかったです。

02. 君から目がはなせない ('89『HAPPY TITLE -幸福選手権-』)

これもまた懐かしさ満点でたまらない人にはたまらない逸曲。オープニングから2曲連続で、最近嵐やEXILEからの流れで(笑)KANさんにハマった方だと原曲を聴いたことがない方もいるかも知れないという状況。

でも、しっかり楽しませる工夫がされていて、多分初めての方でも楽しめたんじゃないかと思いますがどうなんでしょう?その工夫の一端にガーラさんの客席への煽りや気配りが非常に大きく寄与しているのです。やはりコーラスの役割は大きいです・・・いや、あえてポジションで表現するならリベロ(戦術に応じて自由に位置を変更し,守備と攻撃をバランスよく両立するディフェンダー)ですね。

ここまで来て読み返してみると、私にとってガーラさんが推しメン状態になってしまっていますね。KANさんより名前がいっぱい出てきます(笑)。が、別に贔屓目で見ているわけではないです。逆に、万が一ガーラさんがここを奇跡的に見てくださったとしたら、プレッシャー与えてしまっていたりして。いいんです、ガーラさんはヤングプレッシャーズの一員ですから(笑)。

なかなか本題に入れません。ついに、ライブレポートでもなくなってきています。戻りましょう。

ベースとなるアレンジは原曲に近くて、サビ前のキメのところが毎回異なってカッコ良くなってたような記憶があります。あとは、間奏が長くなって矢代さんの唸るオルガンソロがありましたね。

この曲でもKANさんはセンターでハンドマイクを持って歌うのと、ピアノに座ってピアノを弾きながら歌うのとを曲中歌いながらシームレスに切り替える技も多用(さっきのコピペ)。

あと、サビ終わりの「おお、おお、おお!」のところでKANさんが特徴的な手振りをしていたんですが、あれはひょっとしたら客席でも呼応してやってみたら盛り上がったのかもしれません。次私が参加予定の広島公演で余裕があったらやってみましょうかね。なんの余裕なのかわかりませんが(笑)。

◇◇◇◇◇

ステージ中央でKANさん挨拶。「雪の中、このライブを選んで下さってありがとうございます」といった内容。

東京公演1日目は、あの大雪の日の直後で、不本意にも交通手段が断たれたために公演に参加できなかった方も多かったようで、ちらほらと空席が目立ってしまっていました。KANさんも心を痛めていたのではないかと想像します。こればっかりは自然現象ですので、どうにも仕方ないことなのですが、楽しみにしていらっしゃった方にとっては本当に残念な事だったと思います。次回、無事に2倍分思いっきり楽しむことができることを願っています。

さて。ステージセットの方に振り向いて、得意げな表情で、「どうですか!このセット。50歳を過ぎてからこのセットでライブをやることに意義を感じています!」と力説。と、程なくしてスタッフが、せっかくのかわいいセットを引っ込め始めてしまいます。大きなリボンも、蜘蛛も、ソフトクリームも、撤収です。

KANさんは「良いことはそんなに長くは続かない、ということですね。」と悟ったようなセリフ。そういえば前回のバンドライブツアーでは、のっけからカッコいい衣装でカッコいいロックナンバーをトップテンションで数曲演奏したあと、「疲れたからもうやめよう」ってなってましたね。あるテーマで数曲演奏したあとで何かを悟って元のテンションに戻る、という流れは今後もスタンダード化するのかしら。

「今回も相当楽しいステージを作り込んで来ていますので最後までお楽しみ下さい!」といった期待感ブリ高になる言葉を添えて、次の曲に入ります。

そういえば、東京公演2日目ではここで1曲目と2曲目の演奏曲目を紹介していたような気がしますが、とりあえず、東京公演1日目ベースで書き進めて行きます。

03. サンクト・ペテルブルグ〜ダジャレ男の悲しきひとり旅〜 ('98『TIGERSONGWRITER』)

引き続きポップゾーン。この楽曲も基本的なアレンジは過去のライブアレンジ同様、原曲に近い形で2コーラス目のサビ前にギターフレーズと共に4小節のフィルインが入ります。

そして、この楽曲こそ、初めて佐藤さんのギターソロがあり、中野センパイとの音の特徴の違いが聴けるポイントだったりします。1,2曲目ではあまりわかりませんでしたが、この曲の間奏のソロはチョーキングやグリッサンドが特徴的なので、そういうところで粘り気などの違いがわかります。それぞれにそれぞれの良さがあります。

これからまだ参加される公演があれば、あるいはきっと発売されるであろうDVDを購入される場合は、聴き比べてみるとわかりやすいですよ、って書こうと思ったら、前回この楽曲が演奏された「NO IDEA」ツアーが収録されたDVDには「サンクト・ペテルブルグ」が収録されていない、という。それよりも遡ると2001年の「Rock'n Roll 39」ツアーのDVDなんですが、このときのギターソロと「NO IDEA」のギターソロは同じ中野センパイが弾いてるとはいえ、ちょっと違うんですよね。そういえば、佐藤さんのギターアンプが中野センパイのより大きさが相当小さかったので物凄く後ろの見通しが良かったです(笑)。そういう違いも楽しめます。

そして、この楽曲はガーラさんの力によりコーラスも分厚くなってました。冒頭にも書きましたが今回の選曲はコーラス専属メンバーの参加による功績が大きいです。

よって、今回のこの楽曲の個人的な見どころ聴きどころは、KANさんがずっとピアノに座りっぱなしで弾き語り演奏する最初の曲であることと、2コーラス後の間奏のギターソロ部分のギター&コーラス、この2点ですかね。

04. まゆみ ('93『TOKYOMAN』)

まだまだポップソーンが続きます。今回の「まゆみ」はドラムス・清水さんの「ダダッドドンダダッドドン」で始まるおなじみ「マジカルミステリーツアー」でスタートするバージョン。この楽曲も、ガーラさんの参加によりコーラスが今までより主張された感じで心地よいです。2012年のツアーで西嶋さんが振りかぶっているエントリーを読み返してみると、なるほど、今回コーラスを専属ガーラさんが担うことで、間違いなく演奏に集中できるわけで、効果あったに違いありません。今回のツアーも西嶋さんの振りかぶりが読めるかなあ、と期待。ちなみに、前回は「マジカルミステリーツアー」始まりではなく、KANさんのピアノ弾き語りでのスタートでした。

この曲のライブバージョンで私が一番好きな部分は、毎回書いているかもしれませんが、2コーラス目の「帰りたいでも帰れない」の「帰れない」の「ない」のところで(くどいって(笑))、メロディもコーラスも原曲より上に跳ね上がるところです。この時のKANさんの声質が特に聴き心地良いのです(文字で言い表せないんだけど、伝わるかなあ、この感じ)。

05. 君がいなくなった ('93『TOKYOMAN』)

最初だけ打ち込みのドラムが入り、「ザ・エレピ」とも言える典型的な音色で始まるこの曲。まさか今回のライブツアーで聴けるとは。素直に嬉しかったです。いろんな場面でお世話になった(謎)、個人的に思い入れが相当強い楽曲です。

KANさんはステージ中央でバンドマイクを静かに握り、切なく歌い上げます。そこに、サビで切なさ増幅器としてガーラさんをはじめとするコーラスが被されてきます。アレンジ全体としては原曲に忠実ながらも、たまに佐藤さんのギターのフレーズがいい感じに原曲と異なって、さらに景色が夕焼け空に(イメージ)。

それにしても、失恋系の楽曲は、ヤングなメンバーが演奏に加わっていると、説得力がより増して聴こえるなあ、と強く感じました。この感覚は、CDでは味わえない、ライブ会場で視覚と聴覚をリンクさせているからこそ経験できるものなのだと思われます。ライブにおけるこういう選曲の幅の広げ方をKANさんは意図的に狙っていたのでしょうかね。

しかし、この超切ない楽曲。50歳を超えるKANさんが歌っても未だに色あせず、違和感がない、というのは物凄いことだと思います。そして、この曲のエンディングで繰り広げられる不動の18小節が、このあとのMCの笑いのネタになるとは、この時の私はこれっぽっちも想像していませんでした(笑)。

この曲の聴きどころは、最後のリフレイン部分で「−思い出だけが」と「君がいなくなった−」の間にちょうどオーバーラップするように「震えてる〜」が挟まるんですが、そこをガーラさんががっちりフォローしている、というところです。震えてるガーラさん、要注目です(実際に寒さや緊張で震えてるわけじゃない)。

◇◇◇◇◇

ここで、KANさんからここまでの曲紹介。東京公演2日目では1、2曲目の紹介は1回目のMCで行っていて、それがどうやら正解だったっぽいですが、東京公演1日目ベースで書いています。あしからず。

「1、2曲目は2曲続けて新曲をお送りしました」・・・とスットボケます。確かに、最近新たにファンになった方からすると、アルバムの収録曲がいきなり2曲続いたわけですから、そう聞こえてもおかしくない(笑)。・・・「違う?そこまで言うならそうなんでしょう。そういうところを無理して争うタイプではないので」と開き直り。「○○年のアルバム××に入っているような気がしてなりません」といういつもの紹介フォーマット。このフォーマット初めて聞く方には笑うところなんでしょうけれども、もう慣れてしまって感覚が麻痺しています(笑)。

「君がいなくなった」は1993年に演奏して以来なんと21年ぶりなのだそうです。21年って簡単に書きますが、甲子園出場歴の言い回しでいうと、「21年ぶり○回目出場」とかそういうことですから、ここまでくるとKANさんの音楽活動の歴史の深さをひしひしと感じます。

この楽曲がこれまでライブであまり演奏されなかったのは、起伏がない曲であるため、たとえ候補にあがってもなかなか採用されなかったのだとか。でも今回やってみると改めて良い曲だと認識したそうです。

ただ、エンディングの18小節については、手を叩くでも創作ダンスをするわけでもないひたすら不動の時間が流れるため、「客席との小さな我慢大会」だと的を射た表現。ちなみにKANさんは全然平気なので我慢もなにもしてないそうですが(笑)

ここまではポップな曲で送ってきたことを告げると、日本語の話せる英語圏の人のイントネーションのイメージで「ここからは、ん〜、スタイリッシュ・・・、アダルト・・・、ムーディー・・・、ん〜・・・?」と急に佐藤さんに振って、「アーバン。」というナイスな答え。さらに西嶋さんに振って「・・・ダーバン?」という小ボケ。どうやらこのやりとりは、佐藤さんの「アーバン」までは台本で、そこから先はアドリブらしいです。西嶋さんは他の会場では「エレガンス」とか「ゴージャス」とか「デラックス」とか「銀座」とか言ってましたね。

06. ホタル ('94『東雲』)

次の曲名「ホタル」(さっきの謎のイントネーションで)を告げた途端、客席からは歓喜のどよめき。この楽曲は1995年の「LA TOUR DOMESTICA DELLA LUCE」ツアーで野沢トオルさん(当時は「上林昇」名義)、小林慈さんのコーラス2人とともに華麗なキレのあるダンスを披露しながら演奏されていた楽曲。あの時の独特のステップと振り付けを目にした方は、当時を思い出すことも多かったのではないかと思います。ビデオをお持ちの方は「牛乳のんで来い」の6曲目をご確認ください。そういえば、そろそろこれDVD化してほしいなあ。

そのツアー以来でいうと、1998年の南港ライブ「FACE TO FACE」とか、2000年の「freebeat! Special Live」でしか私は少なくとも見ていないのではないかと記憶しています。つまり、今や、ライブで観られる機会は少なく、超レア楽曲となっていましたので、客席のどよめきが起こったのです。

もちろん、当時の振り付けの完全リバイバルではなく、サビとインスト部分に当時の振り付けの名残がある感じですけれども、こちらはVHSビデオも繰り返し見てた時代で体がアレで覚えていますので、勝手にあのステップや振り付けを思い出してなぞっていました。

今回この楽曲が選曲されたのは、やはりヤングな2人の参加による力も大きいかと思います。KANさん一人だけステップを踏んでいたのではきっと伝わりにくいはずで、あのステップを、コーラスしながらのガーラさんだけでなく西嶋さんと佐藤さんも楽器を弾いたりしながら前に後ろに動いて踏んでいましたから、あの曲の雰囲気がちゃんと画になっていたのだと思います。

アレンジは原曲に忠実ながらも、やはり佐藤さんのギターはアーバンなフレーズを時折まぜながらスタイリッシュに、ダーバンに(笑)。あと、間奏でトランペットソロフレーズを矢代さんがキーボードで弾いていたんですが、冒頭にディズニー白雪姫の「いつか王子様が(Sonmeday My Prince Will Come)」のフレーズがオマージュされていました。エンディングは1995年のライブビデオ「牛乳のんで来い」でいうとステッキを使ったダンスの後で締めるときと同じような感じでした。懐かしい。

この曲での見どころ聴きどころは、やはりヤングな2人と西嶋さんが演奏しながら頑張ってステップ踏んでるところです。

07. BRACKET ('87『NO-NO-YESMAN』)

馴染みのないピアノのイントロから「ん、何の曲がくるんだ?」とワクワクさせて、2001年の「Rock'n Roll 39」と同様にコードを駆け上がった結果「BRACKET」のイントロに繋がり、「わぁ〜来た!」となる。憎いアレンジ。ええと、この楽曲は2001年以来、ツアーでは演奏されてなかったんでしたっけ・・・?なんか最近どこかのライブで聞いた覚えがあるんですが、どこ探しても出てこないので、う〜ん。

この曲は私的見どころ聴きどころタップリでした。2001年のツアー同様に間奏でKANさんのピアノと矢代さんのキーボードで奏でるフルートがハモるところ、これを音だけでなく二人の姿もシンクロさせながら楽しめるのがライブの良いところですね。

そして、やはり専任コーラスが居ることの偉大さ。サビのハモりも間奏のスキャットもちゃんと好きな部分が再現されていて、良かったです!1997年の「Decimo」ツアーではあったような記憶がありますが、2001年のツアーではハモりなく、間奏はキーボードソロに置き換わっていて、なんというか、決して矢代さんが悪いわけではないんですが、ちょっとだけ肩すかしを食らった感が否めなかっただけに、今回は大満足。

そして、2001年のツアー映像を確認していただければわかるのですが、たまらなかったのは最後の「100カラットのこぅおぅお〜いにぃ〜」でKANさんがと揺らしてくるところ。ここにコーラスが厚く重なってきて皆で「100カラットのこぅおぅお〜いにぃ〜」と揺らしてくるもんだから、こっちも唸ります。カッコよかったですよ、ほんとに。


KAN LIVE TOUR 2001  Rock’ n Roll 39 [DVD]
発売元: UP-FRONT WORKS
発売日: 2012/01/01


08. Mr. Moonlight ('96『MAN』)

この楽曲は、CDで聴くだけだとムーディーでメロウなスローナンバーですが、かつて、KAN LIVE TOUR 1999-2000(「-2000」は「ひくにせん」と読む)に参加した人やビデオ「AFRO 37」を観た人にとっては、KANさんが頭のアフロヅラの上に載せたミラーボールを西嶋さんが頭に付けた懐中電灯で至近距離から照らしてキラキラ回しながら歌ってた、あの衝撃的な楽曲(笑)。今回も一筋縄ではいかなかったです。

途中でソロパートのメンバー回しがあるんですが、まず、佐藤さんがカッコいいギターソロを奏でた後、逆サイドからステージセンターに出てきた西嶋さん。そのままベースソロを披露するのかと思いきや、隣に居たKANさんからマイクを奪い、「ベースソロやると思ったでしょ」といいながら、独自の世界へ突入。

まずベースを体から外し、KANさんにそのベースを授け、その代わりにスタッフに持ってこさせたテナーサックスを肩から提げると「・・・新しい相棒♪」と愛でて、そこから、下手なサックスソロ(厳密には下手なフリをして吹いてる)を少々奏でます。途中から、なにやらサックスのフレーズが演歌チックになり、歌も「探し〜、探し求めて〜」となり、あ、これは確か・・・と気づいたときには「ああ〜、長崎は〜、今日も〜、雨ぇ〜↑だ〜った〜♪」(↑は音をハズしてる意(笑))と、「長崎は今日も雨だった」をやり切ります(笑)。ふざけてますがコーラスは結構真面目で素晴らしいので、笑いを堪えて必聴です。

KANさんはKANさんで、1999-2000ツアーと同様に、「ずたぼろ〜の今のっ!」のキメの場面で腰を突き出すポーズ。ムーディーな楽曲を一気に笑いに変えたりします。間奏で三連のキメフレーズがあるんですが、そこで「ジャ、ジャ、ジャ」という音に合わせてKANさんやガーラさんがキメポーズを入れてみたりするところも当時のそのままを再現。何とも懐かしかったです。

さて、一旦、音を外した西嶋さんのサックスで曲が終わったあと、通常の拍手の後でKANさんたちメンバーが徐々に客席を煽ってさらに拍手を促し、とうとうスタッフまでステージに集まってきて西嶋さんの華麗なテナーサックスソロを称賛。照れる西嶋さんが「そもそも僕がこの世界に入ったのは・・・」的な漫談を始めます。

西嶋さんが大学生時代にプロベーシストになったきっかけとなった出来事として、ジミヘン似の人との出会いでバンドを組むことになったという話を始めたり、もっと突き詰めて小学生時代に遡ると、友人と一緒に河童の呪いがどうのこうの・・・と言い始めたあたりで、強制的に曲が再開。西嶋さんを置いてけぼりでエンディングに向かっていきます。「い〜つだってひとりっ!」という歌詞がまさに、独りぼっちになった西嶋さんとシンクロするというオチで終了。

ムーディーな曲での西嶋さん主役の演出は、こういう楽しく飽きさせない雰囲気になります。若干MEN'S 5的な要素も交じってるかも、と感じました。

◇◇◇◇◇

演奏が終わり、曲紹介。バックでは、次のアコースティックゾーンに向けた舞台転換中。

「BRACKET」は、歌詞はKANさんが書いたのではなく長島理生さんに丸投げした(いつぞやのKANさん談)とされる楽曲。だから歌詞はよくわからないところがある、という話。特に「100カラットの恋にベールかぶせレクイエム」のくだりは未だに意味がわからない。そもそも「ブラケット」は毛布じゃないということを最近知った、というスットボケもかましていました(笑)。

「Mr.Moonlight」は流れ上、若干アレンジを変えてお送りしました、とのこと。今回は別の曲になっちゃうほどですから相当アレンジ変わってましたね(笑)。

ここでようやく、本編唯一といってもよい、各会場ごとに台本にない話をするいわばフリートークタイム。東京1日目では全国の広い範囲で大きな影響をもたらした大雪に絡めて、雪かきをした話。そして、東京2日目は、東京1日目ライブ後に立ち寄ったお店で食べたピザが微妙に生焼け部分があったことを発端としてシェフから説教された話(ロックボンソワでも3月15日あたりの放送で話題にされていましたね)

ここには雪かきの話をとりあえず書きます。雪かきするときには、ベンチコートを着て手袋は”鍋つかみ”で代用していたとのこと。2つとも右手用の鍋つかみだったので、装着したときに絵柄が右手は手の甲にくるのに、左手は手のひら側にくるのに気づき、左利きの人は苦労していることがたくさんあるんだろうなあ、と思ったそうです。

で、雪かきは本当は自分の車を出し入れできる部分だけやればそれでよかったんだけれど、さすがにご近所さんも居たのでそういうわけにもいかず、協力して広い範囲お手伝いしていたそうです。で、この日の雪かきはいつまでやってもキリがない状態なのも皆わかってるわけで、終わるタイミングは、「目と目で周辺住民と合図して折り合いをつけた」そうです(笑)。

で、マスクをしていたんだけど外して臭うと・・・と言いかけたところで、そもそもマスクを外したあと臭いますよね?と、さもそれが普通の行動かのようにKANさんが客席に問いかけてましたが、ヘビーマスクユーザーの私でもそれはしませんよ(笑)。話に戻ってマスクを外して臭うと磯の香りがしたので「もともと自分はそっちなんだろうかと思いました・・・そっちってどっちなんでしょうね」みたいな話をしたあと、シメに「皆さんも雪かきをしたらマスクを臭ってくださいね」。

このあたりでアコースティックタイムの準備が整い、メンバーも出そろいます。全員ステージ中央に1列に並んで椅子に座り、各々これから演奏する楽器を持って控えています。西嶋さんの背後には・・・今回もフレットレスベースが!

◇◇◇◇◇

全員のメンバー紹介。並び順は、ステージに向かって左から、ベース・西嶋さん、ドラムス・清水さん、コーラス・菅原さん、ボーカル/ピアノ・木村さん、キーボード・矢代さん、ギター・佐藤さん。

今回は新メンバー2名をどのように弄るのかが注目でした。まず、ガーラさんは「飲み友達としても10年くらいの長い付き合い」と紹介、そして、佐藤さんは「大剛」の読みが難しくなかなか正しく読んでもらえない、という話。KANさんが「おおあみ」かと思った、というスットボケ。

佐藤さんとガーラさんは年齢が同じということも明らかに。KANさんからどっちが先に生まれたのかを問われて、佐藤さんのほうが半年程度先に生まれたと回答。KANさん「半年じゃあ、全然年上ですね」。

「剛」がらみで、佐藤さんから、KANさんが剛力彩芽さんのハダカを見たがっているという暴露も。KANさん「そりゃ、誰でもどちらかといわれたら見たいですよね」。

実はこの「剛力彩芽」さんの「剛」、当初は「長渕剛」の「剛」だったそうですが、KANさんからこの2つで全然イメージが違うから、前者を使ったほうが良い!ということでそれ以降「剛力彩芽」さんの方が使われているのだとか(笑)。

さて、なにやらKANさん達の後ろで一生懸命面白い音をだしてフレットレスベースがあることをアピールする西嶋さん。KANさんが、わかったわかった、とあしらうような素振りで「おっ、いいですね、その縦長のフォルム。それは何と言う楽器ですか?!」と訊かれ、西嶋さんが話そうとしたその瞬間、サッと清水さんが自分のマイクで「これはですね、キューバの楽器でコンガといいます。」と横取り回答(笑)。

そのまま西嶋さんを置いてけぼりにして「コンガ」を使った駄洒落大会。ここは会場によってバラバラで、僕が見た会場では「コンガ新年」とか「コンガし醤油ラーメン」とか「結コンガん望」とか「コンガ政男」とか「コンガ監督」(←もちろん広島公演)とかいろいろありましたが、そのあとでガーラさんに振られ、(台本上)一生懸命考えながらも答えが出てこないうちに、後ろで拗ねている西嶋さんにKANさんが気づきます。

西嶋さんにまた、「それは何と言う楽器ですか?!」と訊き、今度はサッと逆サイドに居る矢代さんがマイクを取り、「これは、トイピアノといいまして、子どもの情操教育に使われます。」みたいな解説。KANさんが「これからやるスタイリッシュで大人な曲に、真逆のアプローチ」。清水さんが「さすがですねぇ〜」とオーバーな相槌(笑)。西嶋さんは諦めて自分の席に戻ってきてアコースティックベースを持ち直します。結局このツアーでフレットレスベースで楽曲が演奏されることはありませんでした(笑)。少しフレットレスベースが寂しくかわいそうな気もしなくはないですが、いつかまた素敵な音色を聞かせてくれることでしょう。

KANさんが「じゃあ、曲いきますよ?まだスタイリッシュゾーン続いてますからね」、あと、会場によっては「ベース始まりですから、お願いしますよ」的な念押しも。

09. Girlfriend ('94『東雲』)

この曲もライブで聴くのはいつ以来?と思って調べてみたら、どうやら僕はまだライブで聴いたことがなかったらしいです。1996年の「TOUR DOMESTICA DEL'ESTATE DAL DICIOTTO MAGGIO AL TREDICI LUGLIO」以来・・・そうなんだっけ・・・どっかで聴いたことなかったっけ・・・。

西嶋さんがカッコいいベースイントロを弾き始めます。とにかくこれも宣言通り、大変スタイリッシュな仕上がりになっていました。コンガとベースとギターの奏でるブラックな、それでいてブルーなフレーズがシックに決まってました。ガーラさんのコーラスの感じも哀愁が漂い美味しゅうございました。途中までトイピアノで存在感のあるフレーズを弾いていた矢代さんは、終盤KANさんのピアノに移動し、サビのメロディをなぞったかと思うとその後はカクテルピアノっぽくメロウにキメていました。

前々から勝手に僕だけに特化した話なのですが、ベースのイントロとそのあとギターがジャカジャカ始まってくると、僕の中では急に「今日もどこかでデビルマン」がシンクロしはじめ、1コーラス目をKANさんが歌い始めるタイミングでは僕の頭の中には同時に「誰も知らない知られちゃいけない〜」と流れてくる、という独自の病に冒されています。原曲は全然違うんですけどね、楽器構成、特に清水さんのコンガとガーラさん佐藤さんのギターの組み合わせで奏でるストロークがそれを彷彿とさせるのかもしれません。なんでしょうね。すみません、これはライブレポートとまったく関係ありません。

えと、なんでしたっけ。この曲の聴きどころ。バッキングは淡々と演奏しているように見えて、実は原曲にはないタイミングでブレイクが入ったり、佐藤さんのギターソロや矢代さんのピアノソロが目まぐるしく飽きないフレーズを奏でていたり、と、スパイスがあちこちに散りばめられていたところでしょうか。

◇◇◇◇◇

次の曲「Chu Chu Chu」の説明に。その間に、清水さんのコンガは退き、カホーンに座った状態に。通常はカブレルズのメンバー4人で演奏し、歌い分けているところを、今回はKANさんとガーラさんのツインボーカルで演奏するという説明。そしてガーラさんに話を振ると、突然ガーラさんが、「コンガ鉄道の夜」といきなり発してガッツポーズ。清水さんに「曲中ずっと考えてたな」というツッコミ。他会場で私が聞いたのは東京公演2日目が「コンガ鉄道999」でしたっけ、で、広島公演が、やたら長いおでんに関するセリフの中で「大コンガ、しみてるよ」、そして東京追加公演で「ぼく、コンガえもん」でした(笑)。また、広島公演ではカブレルズのメンバーの一人、ヨースケ@HOME(ヨースケロ)氏のことを「ちょっとおかしな男の子」と紹介していたのですが、これは広島公演直前にFM COCOLO「おとといラジオ」の4/8(火)放送分のKANさんとガーラさんをゲストに迎えた収録中に、森田恭子さんが紹介したときの言い回しをKANさんが気に入ってそのまま使ったものでした。(4/8追記)

その後もKANさんがこの曲の説明をしていると、またもや後ろから西嶋さんの怒りのフレットレスベースで鳴く声が(笑)。はいはいわかりましたとKANさんがみたび「それは何という楽器ですか?」と訊くと、再び矢代さんが「これはベルハーモニーといいまして、いわゆるホテルのベルです」と横取り。さらに大正琴にも話が及び「大正時代に発明されたタイプライターと琴が組み合わさった楽器です」的な説明や音まで聞かせてくれます(笑)。

清水さんが「思春期の曲なのに、真逆のアプローチ。さすがですねぇ〜」と感心。清水さんがさらに「それにしても矢代くんよくしゃべりますね」と続けると、矢代さんが「台本通りに喋ってるだけです」。KANさんたちは(それ西嶋さんに言っちゃいけないよ)的な仕草でリアクション。西嶋さんが「もういいですよいいですよ。僕は台本なんてもらってないですからね」と拗ねる(笑)。そして皆から「いや次はわからないよ、大丈夫だよやってみなきゃわからないよ」と促されても、「いや、また次は佐藤くんが『この楽器はですねぇ〜』とか言うに決まってるよ」と引き下がらず。そのあと清水さんからは「やってみようよ、そんな剥製の鹿みたいな顔しないでさ」と後押し(笑)。

そしていよいよ今度こそ、とフレットレスベースの横に立つ西嶋さん。「それは何という楽器ですか?」と訊くと、本当に佐藤さんが「これはですねえ、マンドリンです」と言って4度目の横取り(笑)。清水さんは「マンドリンと大正琴という組み合わせ、どんな演奏になるか楽しみですね」的なセリフを言っている間に西嶋さんはまた元の位置に戻ってきつつ、完全にキレます。「もういいですよ、はい、カブレルズでチューチューチュー!」と言い捨てるように強い口調で曲紹介。もちろん皆はついてこない(笑)。仕方なく、元の調子に戻って「では、聴いてください。カブレルズで「Chu Chu Chu」。

それにしても、KANさんの書く台本って、実際見たことないですけど、ちゃんと細かく書かれてるんだろうなあ。一度見てみたいものですよね。

10. Chu Chu Chu ('11/Cabrells)

KANさんによるカウントが始まります。が、大阪追加公演と東京追加公演では(3/29時点)、西嶋さんがカウント回数を曲の入りタイミングを豪快に間違え、さらに東京追加公演ではその弾みで隣の清水さんがカホーンもろとも崩れ落ちる、という一幕がありました。どうやら新たに追加したネタなのかもしれません。札幌最終公演でどうなるのか、確認したいところです。

◇◇◇◇◇

これは元々がアコースティックな曲なので、自然と耳に入ってきます。佐藤さんのマンドリンのテレテレテレテレ〜っていう感じの音がキラキラと心地よく、そこに矢代さんのベルハーモニーや大正琴がまんべんなく寄り添う感じがまた、青く若き心情を表現しているようでした。KANさんとガーラさんが交互に自分のパートや残り2人のパートを歌い分けていました。特に、ジョン・Bさんの妖艶な声や、ヨースケさんの張りのある元気な声を、それぞれKANさんとガーラさんが雰囲気を微妙に真似て歌っていたところがツボでした。あの、カブレルズのライブやツアーで聴いたときの感覚が記憶から呼び起されるひとときでした。

ちなみに、この楽曲、原曲はリズム的楽器がちゃんと入っていたと思いますが、ライブ演奏では音霊の「塩でかぶれる男子会」、「カブレルズ登場」ツアー共に、誰もリズム的楽器を演奏していない(ベースとギターとピアノだけ)でした。今回のツアーではピアノがなく、カホーンがある状態ですので、当時よりも雰囲気が少し頼りなくなくなった(イメージわかりますかね?)ような気がしました。

曲が終わると、KANさんを除く全員が一旦ステージから下がります。

◇◇◇◇◇

ここでKANさんオンリーのMC。

よくコンサート会場で売っているコンサートグッズを、こういうステージ上で披露して説明・宣伝するシーンを見かけるけれど、KANさん自身はそういうタイプの人間ではない、と言って笑いを誘ったあと、「でも、今日は違います」とさらに笑いをとります。

そのコンサートグッズの説明をするために、まず、ライブも中盤に差し掛かって一旦クールダウンするこのタイミングで、ようやくこのツアーのタイトル「Think Your Cool Kick Yell Come On !」のタイトルの説明がなされます。まずはこのタイトルを流暢な英語っぽい発音で音読したあと、「今回のツアータイトルは読んで字のごとく『新曲聴けるかも!』です。自分は英語ができると思っている人ほど読めないんです。」と明かします。これまで気づいていなかった人もちらほらいらっしゃったようで、客席からは一瞬の間が開いてから「ああ!」という感じの反応がわいていました。

今回のツアーグッズを考えるときには、お金を出して見に来てくださっている皆さんから、さらに出費させるわけですから、ちゃんとしたものを考えて作った、とのことです。そして、「Think Your Cool Kick Yell Come On !」「Think Your Cool Kick Yell Come On !」・・・とか何とか言っていると、「Think Your Cool Kick Yell Demo !」にたどり着き、スタッフから「それ良いじゃないですか、自宅録音した未発表曲をCDにして売りましょうよ!」と提案。でも、KANさんは「未完成の曲のデモ音源を売るなんていうのはCDとして駄目でしょう」と食い下がったが、ふと「CDとしては駄目だけどツアーグッズとしてなら、ツアー名が入ったタオルよりもよっぽど良いのではないか?」と考え、採用した、という経緯。だけど、「ツアータイトルの入ったタオルも売っているところが僕らしいですね」とKANさん(笑)。

内容は、もう皆さんKANさんのオフィシャルサイト等でご存知だと思うのでざっくり書きますが、歌詞がいつ書けるかわからない、きっかけも見つからないような曲、だけど、メロディーアレンジはほぼ出来上がっていて気に入っている曲を、ラララで歌った4曲。そして、2010年に発売したバリバリの最新アルバム「カンチガイもハナハダしい私の人生」から「小学3年生」の歌詞付き自宅デモ音源の計5曲が収録されている、という説明。

「小学3年生」は原曲はビッグバンドジャズで総勢22人で録音したが、このCDに収録されているデモ音源は一人で全部やっているので、音が薄い感じで、かつ、ピアノは塩谷哲さんではなくKANさん自身が弾いているのでジャズができない人が頑張ってジャズしようとしている物悲しさがにじみ出ているとのこと。といいつつ、実際聴いてみると、そりゃ原曲よりはスカスカですけどデモとしては完成度めちゃくちゃ高いですからね、いろんな場面で唸りますよ〜。他の4曲も同封の解説を読みながら聴くと、おお、確かに!となりますから。必聴です。

そして、最近は音源はネット上にアップされたものをダウンロードできてしまう、「そんな時代だからこそっ!」(これを2回強調して言ってました)、パッケージには、5種類のうちどれが入っているかわからない「生写真」付き。どれが入っているかわからない分、初回限定盤A、B、Cとか言って売っているアイドルよりもタチが悪いとのこと(笑)。5枚買ったところで全部の写真が見られるとは限らないわけですから。

やはり、想像の斜め上を行く人ですね、KANさんは(笑)。一通り説明しきったKANさん、ピアノ弾き語りタイムに入るため、移動。東京公演1日目では、ここで水をうがいして飲み込んでました(笑)。笑う客席。それに向かってKANさんは「(飲み込むのと吐き出すのとで)どっちがいいですか?」と応戦(笑)。

11. 世界でいちばん好きな人 ('06『遥かなるまわり道の向こうで』)

そんなわけで、ここでストン、とテンションを落ち着かせてしっとりと聴かせるピアノ弾き語りタイム。今回のツアーでは「世界でいちばん好きな人」が選曲されました。あれだけ前後では笑わせるのに、相変わらずズルい落差を使ってきますよね。これが堪らなく良いわけですが。

ふと「アレンジはいつものパターン」と書きかけてやめました。そういえば、この曲最近原曲を聴いてないなあ、どんなんだっけ?と思って久しぶりに原曲を聴き直してみたら、色んな違いが積みあがっていますね。今の弾き語りバージョンでは専用イントロがあるけど、原曲はシンプルなG連打だし、原曲は八分音符以上細かい音符はほとんど出てこないシンプルなメロディなのに対して、今の歌い方はミスター桜井さんの影響を受けてるし、原曲の間奏はやや短いし、ところどころ原曲とピアノ弾き語りでコードが変わってるし・・・「いつもの弾き語りでした」なんていう簡単な言葉では終われなかったですね。数々のライブ演奏を経て「育った曲」の代表格だと思います。

◇◇◇◇◇

さて、ここからが今回のメインディッシュといっても良いです。怒涛の「新曲聴けるかもゾーン」!

今回は比較的MCが多くて長めのライブツアーになっているのですが、それだけMC自体が大切な内容になっていることが多いです。私が参加した東京公演1日目、2日目と広島公演では、フリートークタイムは1回だけであとは全て多少のアレンジがありながらも台本通り。東京追加公演なんて、時間の都合かもしれませんがフリートークタイムさえなくて、ほぼ全て台本通りのMCのみで構成されていました。

そして、これからのMCが今回のツアー最大の山場に繋がる大切な内容になるのです。

ツアータイトルを再び確認するように繰り返し説明し、今回が新曲を中心とした内容であることを強調。いよいよ、これから新曲を披露すること、それにあたり、事前に新曲の内容を説明することを宣言します。

今回はなんと盛り上がるタイプの新曲を3曲!そのうち1曲は、オープニングで登場するときにかかっていた曲(曲名不詳ですがきゃりーぱみゅぱみゅの「ぱみゅぱみゅレボリューション」のパロディ)。ということは、「なんとあと2曲も残っています!よかったですね!」なんてことも言ってましたね。

まず、「scene」。「アルファベット小文字でs、e、エックs・・・そんなわけないですね、s、c、e、n、e」というタイトルの説明から笑わせてます。

「僕らしくないタイトル」というこの楽曲、曲のイメージは、2000年代のミスチルのシングル曲なんだそうで、今まで様々なアーティストの楽曲をモチーフにした楽曲を発表してきたKANさんも、「そろそろミスチルの領域にも足を突っ込む時期に差し掛かった」んだそうです。どういう基準かはわかりませんが(笑)、これだけいろいろ共演なり被カバーなりされてきた今だからこそ、ミスチルファンの皆さんに受け入れてもらえるのかも知れませんね。

「scene」の詳細な楽曲の説明が続きます。誰かの曲をモチーフにするときは、音楽的に深く分析して、分解して再構築することを信条とするKANさん。今回の楽曲でもそれを踏襲しています。イントロが流れてくるとウワーッ!キターッ!と盛り上がり、Aメロに入るととても低いところから歌い出す。Bメロからまた徐々に盛り上がり始めて、サビ前にはちょっとファルセットを入れておいて、サビでまたグワーっと盛り上がる。サビのメロディーは非常に複雑なんだけど、ちゃんとポップスになっている、という明確で納得度の高い説明でした。

一方で、歌詞はスキマスイッチの「全力少年」。ああいう応援するような歌詞を書いたことがないので書いてみたのだそうです。曲をモチーフにするときはしっかり理論的に分析をして再構築するので「確かに言われてみればミスチルかな?」程度なんだけど、歌詞はモロに「全力少年」だとわかる部分が3箇所ほどあるんだそうです。

これについてはスキマスイッチの大橋卓弥さんに曲を聴いてもらって「どう?」と確認したそうで、大橋さんの回答は「ジャックでいいよ」。KANさん「え、ジャックでいいの?」。この結果、KANさんが大橋さんの行きつけのバーにジャックダニエル(テネシーウイスキー)を2本、自分で店にわざわざ出向いてキープしたことで話がついているので、安心して聴いてください、とのことでした(笑)。

というわけで、仮タイトルは「全力箒星」(笑)。知らないイントロがきたら「知らないイントロキター!」って盛り上がってください、だとか、「新曲聴けるかも」というツアーなので新曲が最も重要で、皆さんの盛り上がりにかかっている、とプレッシャーもかけてきました(笑)

そしてもう1曲の新曲の説明。これがまた爆笑の連続でした。特に、私が初めてこの説明を聞いた東京公演1日目は、笑い過ぎて涙なしには聞けませんでした(笑)。

「この時期(1月〜2月)になると、必ず「桜」にまつわる歌が出て(またか〜)という気分になります。そこで、僕も作ってみました」。ここで1笑い。ただ、KANさんはただ作るといっても一筋縄ではいきません。切り口がそもそも違います。「桜の花が散るのを見ると、あなたのことを想い出す」的な歌ではなく、桜の木の気持ちになって作った歌なのだと。ここで2笑い目。考えてみてください、私たちは桜に対してひどいことをしているのだ、と。夏・秋・冬には見向きもしないのに、春になったら皆急にわ〜っと集まって、酒飲んだりして。しかも夜にはライトアップ。「まぶしい!寝かせて!」ていうことでしょう、と。ここで3笑い目。「そして、曲調は、ディスコです」。ここで4笑い目。タイトルは「さくらナイトフィーバー(表記不明)」。涙腺崩壊5笑い目。

もうね、どんだけコンボを重ねてくるのか、と(笑)。まだまだ畳み掛けてきます。初めて聴く新曲ですけど振り付けもあります、と。大丈夫です、楽しいし覚えやすいですから、という言葉の続きで教えられたのが、それなりの年代の人ならみんな知っている往年の定番振り付け「ぱん、つー、まる、みえ」。そうです。両手を叩いて「ぱん」、Vサインで「つー」、指で丸を作って目に当てる「まる」、遠くを見るときのように目の上に手をかざして「みえ」。あれです。ここまで徹底して笑かしてくる時間帯だったのですね。じゃ、皆さんで練習してみましょう、とやってみせます。「フィーバー、フィーバー、ぱんつーまるみえ。タタラタラタラ・・・。フィーバー、フィーバー、ぱんつーまるみえ。実際パンツが見えたらフィーバーしますよね。この振り付けは歌詞とはまったく関係ないですけど。」ここまで来ると腹筋も崩壊しています。

その勢いで、いよいよ怒涛の新曲を含めた5曲連続盛り上がりフィーバータイムに突入します。まずはこの曲の前には必ずやると言っても過言ではない、コール&レスポンシビリティ。「男子」「女子」「眼鏡」「コンタクト」「裸眼」「ショッカー!イー!」に、今回は「イー!」のあと、手を後ろに持って行ってそのまま前に押し出してピンクレディーの「ウー、ウォンテッド!」が追加されていました。そう、オープニングに続いてここでも登場。このあと終盤でもキーワードになってきます。

◇◇◇◇◇

「はい、それでは後半よろしくぅ!」っとターンしながらピアノに向かうKANさん。「・・・と言っておきながらじっとりします」と、水を飲んだりなんだりしてから、次の曲が「よければ一緒に」だということと、初めて聴く人も歌えるようになっていますから、といういつもの説明をし、KANさんのライブを何度も見て知っている人は率先してシンバルキック決めてくださいよ!と念押し(笑)。

12. よければ一緒に ('10『カンチガイもハナハダしい私の人生』)

もうなんだかあまりに目まぐるしい出来事で、この曲のアレンジのことをあまり覚えていないのですが(笑)、たぶんいつも通りだったと思います(無責任な!)。2つだけ違う点が。ガーラさんがアコースティックギターを弾いているので、そのぶん音が分厚く感じられたはずであること(ほんとに覚えてないんです、ごめんなさい)。そして、終盤のコーラスがいつもよりも1音多く重ねられている分、これまた分厚く感じられたはずであること(これはたぶん合ってる)。

あと、大きな違いは、客席も一緒に歌う時に、KANさんが一人で煽っていたところを、今回はガーラさんも煽り役として大活躍していたということ。そして、KANさんの号令と共に、吉川晃司的な足をフルフルさせながらウャオウャオした声で歌うのも、これまでKANさんだけでやっていたのをガーラさんと二人でやってましたし、そのあとKANさんが「はい、戻って!」とか言ってあたふたと二人とも戻っていくコントも。ちょっとしたバリエーションが繰り広げられていました。

その煽りをやっている間に、スタッフがガーラさんの立ち位置に立奏用ギタースタンドをセットしていて、ガーラさんが戻ったときには肩にかけずにギタースタンドをそのまま使って弾いていたのが印象的でした。そのワンポイントでこのアイテムを使う、という手の込みようが印象的でした。皆で歌ってるときにガーラさんはスレイベルも使ってましたよね、確か。間違ってたらごめんなさい。

◇◇◇◇◇

曲が終わり、KANさんがいつものように最後まで歌い通した客席に向かって拍手をします。そして、いよいよ・・・!

13. scene (新曲)

聞き馴染みのない疾走感溢れるイントロが鳴り出すと、KANさんは「はっ、聴いたことないイントロだ・・・!!」という戸惑いの仕草のあと、「キターーー!!!」と叫ばんばかりの表情。もちろん客席は頭の上で手拍子で盛り上げ、ある意味乗せられるような感じで高揚のスタートを切ります。

イントロの前からで気づいた方はいらっしゃるかと思いますが、「全力箒星」と仮タイトルされたこの曲は、KANさんがかつて三幸製菓のおつかいチャレンジのCMソングとして、当時数ヶ月後に発表される予定だと三幸製菓のホームページにもしっかり書かれていた曲で、KANさん自身がすでに「全力帚星」という仮タイトルを公にしていました。結果的には、世に出ることはまだなく、このようにライブツアーでの初御披露目となりました。

イントロが終わると、事前の曲解説通り、Aメロが低いところから始まるわけですが、あまりにもミスチルっぽい出だしなもんで、盛り上がる曲なのに客席の笑いがAメロをかき消さんばかりに湧き出ます。Aメロで笑いが起こるポップスナンバーなんて初めて経験しましたよ(笑)。

個人的になるほどなあと思ったのは、Bメロの繰り返しごとに徐々に上っていく旋律や、サビ前に一旦I度のメジャーコードで完結させてからそれを踏み切り板のようにして一気にサビに向かって飛び上がる感じとか、このあたりも往年のミスチルを思わせる構成だなあ、と。

また、客席ではミスチルをよく知る人を中心に、Bメロや大サビを意識して「パン!パパン!」で呼応していたのも自然な感じで良かったですね。より一層ミスチル感が備わったのではないかと。

なかなか聞き取りづらかった歌詞のうち、ワンコーラス目のサビは、ほぼ、あのCMソングと同じものでした。転んだりするところとかのシチュエーションが「全力少年」と同じですが、いかんせん歌詞がちゃんと聞き取れていないので、まだ3箇所程度あるとされるスキマスイッチ的な部分が追い切れていません。

サビでは客席が頭上で手拍子に加えて、会場によってはジャンプもしてました。KANさんのオリジナル楽曲で飛び跳ねる系のナンバーはこれまでなかったように記憶しています。KANさんがネタで裏声使って「いくぞー!!」とか煽る様子も含めて、これはさすがに新鮮と言わざるを得ないです。新しい境地です。

残念ながら今年も『ap bank fes』はなさそうな雰囲気ですが、いつか、ミスチルの皆さんとKANさんが一緒に出演するイベントがあれば、是非ともミスチルの皆さんにカバーしてもらいたい楽曲です(笑)。

そういえば、歌う前にKANさんが、「(新曲やるので精一杯なので)僕自身は余裕がなくて動き回れないため、皆さんの盛り上がりにかかっています」と言ってました。公演によっては、KANさんの声が後半バテ気味だったような気がしたのは否めなめなめないですが、その分、客席の力もあり、盛り上がったことだけは確かです(笑)。

最後の最後のサビ終わりのフレーズをリフレインしながら上がっていくメロディーとか、ラストの「名もなき詩」っぽい閉じ方とか、これはもう、原曲をちゃんと聞き込めばもっともっと散りばめられているはずのミスチル的な要素が見つかるに違いない、と、次のアルバム(もしくはシングルの可能性ある?)に期待するしかないのであります。

14. 愛は勝つ ('90『野球選手が夢だった』)

余談ですが、広島から巨人に移籍した大竹選手が、名前の読みが「かん」だということもあり、登場時のテーマソングに「愛は勝つ」を起用したことにより、なお一層この楽曲の露出度が高まる可能性のある昨今。そろそろ、KANさん自身も言及し始めた「バンド構成バージョンの愛は勝つ」をレコーディングして発表しても良い時期に来ているのかも知れません。大竹選手の登場時もより勢いがつくってもんですよ。ここまで書いておいてなんですけど、僕はどっちかというと阪神ファンですけどね(笑)。

そんなバンド構成バージョンの「愛は勝つ」、今回も変化を遂げていました。コーラスにガーラさんが参加したことにより、昨年の有線大賞出演時のようにサビのコーラスを分厚くするのかと思いきや、むしろその「うぉーうぉー」のコーラスは全く入れず、間奏部分の第九に焦点を絞ってぶつけてきました。ガーラさんが入ったとしてもあの常時コーラスは相当体力と持続力が必要で中途半端になる可能性もあるので、敢えて集中的に間奏に焦点を当てたのかもしれません。

しかもそのコーラスは、第九のオリジナル歌詞ではなく、謎の言葉の羅列。最初、東京公演1日目では聞き取れきれなかったのですが、最終的には広島公演でガーラさんの歌う口から読唇術的に聞き取れました(笑)

ベンツにアウディ
フォルクスワーゲン
ベルリン、ミュンヘン
ハイネケン
フランケンシュタイン
スケベニンゲン
LOVE IS ALL, LOVE IS ALL

最初はドイツ語と絡めてドイツの自動車メーカーから始めたのかと思いきや、途中からドイツが関係なくなる始末(笑)。これは凄まじい高等ボケでした。

15. さくらナイトフィーバー<表記不明> (新曲)

さて、さらにMCなしの「新曲聴けるかもゾーン」が続きます。

聴き慣れないディスコナンバーのイントロが聴こえてきたら、それはもう「さくらナイトフィーバー」の合図。ここでもKANさんは「はっ、聴いたことないイントロだ・・・!!」という戸惑いの仕草のあと、「キターーー!!!」と叫ばんばかりの表情(さっきのコピペ(笑))。曲調、テンポは超スタンダードなディスコなもんだから、陣次郎さん(つまり西嶋さん)が居るっていうこともあって、僕の中のイメージは、MEN'S 5の「とってもウマナミ」なんです(笑)。サビで始まってAメロで落ち着いて・・・という展開がまた雰囲気似てて。もちろんディスコナンバーって得てしてそういうものなんですけども。

イントロが終わって、ステージの上方から桜の花びらがたくさんあしらわれたネットが降りてきて、バックも先ほどまで一旦なりを潜めていた縦ストライプのかわいい色のカーテンも復活。一気に華やかなステージに。「さくらフィーバー、フィーバー・・・」のサビ始まりの盛り上がりナンバー。もちろんステージ・客席含め、さっき練習した振り付け通りに「ぱん、つー、まる、みえ」です。4回見たらもう慣れましたが、今にして思うと、初めて見た人からしたら明らかに異様な光景ですよ。今後発売されるDVDではどんなことになってるんでしょうか(笑)。(東京公演2日目ではこの桜の花びらネットがうまく降りてこずに少し焦りましたが・・・)

とにかくこの4回見た中で何を一番重視して楽しんだかって、やはり「歌詞」です。夏も秋も冬も立っているのに誰も見向きもしてくれないのに、春が来たら一斉に皆集まって酒飲んで夜はライトアップされて花が散ったら吹雪と呼ばれて・・・どうなんでしょう、いかがなものでしょう?僕らだって生き物なんだから夜は眠りたい!という桜の木の訴えは、花見の季節に敢えて歌うことで自分たちに一定の自制心を植え付けてくれることでしょう。それでもやっぱりお花見はやめられないですけれどもね(笑)。

後半は、春先になると数々のミュージシャンが桜に関する切なく悲しい曲を出すけれど・・・どうなんでしょう、いかがものでしょう?素敵な恋が始まるような出会いの歌聴きたい!という訴えもあったり(笑)。まさにその通りで、明るい桜の歌があってもいいですよね。だからKANさんが作ってくれましたよ。

あとはなんでしたっけ?間奏ではKANさんが「ボックスステップで〜」と言いながらステージ上でみんなボックスステップ踏んでるのに、客席には「あ、これはこっちだけですから(やらなくていいよ)」というネタがあったりとか。

最大の佐藤さんクローズアップポイントもありました。間奏の佐藤さんギターソロがKANさんのピアノの上で繰り広げられて、下からスタッフが強力扇風機で風を当ててるし(これまでこのポジションは中野センパイの専売特許でした)、それがどんどんエスカレートしてバックは演奏もやめてしまってそれでも全然佐藤さんはソロ演奏にのめり込んでいって凄いことになってきて、東京公演1日目なんてギターネックをKANさんのピアノの端に擦り付け始めたりして(笑)。最終的にKANさんが「佐藤くん!!」と呼び止めてストップして、我に返った佐藤さんが照れくさそうにする、KANさんはなだめるように「いや、ギターは良かったんだけど、ね、もう・・・いいかな・・・」と言ってすぐさま「ぱん、つー、まる、みえ!」で曲再開!とか。佐藤さんはこういうことをやってくれる方なんですね〜。この曲で一気に株が上がったのではないかと思います(ネタをこなす能力的にも)。s

もっと細かいのもありましたね。「なのにー、なーぜー」の歌詞のところが『若者たち(ザ・ブロードサイドフォー)』のコーラスの旋律になっていたり。『アタックNo.1』の名セリフ「だけど、涙が出ちゃう!」が入ったときに、下手からスタッフが絶妙のタイミングでバレーボールを投げ入れたり(東京追加公演では失敗してしまったのが惜しい!)。もはや、それぞれ、なぜそんなネタがここに入るのかという疑問さえ起らないくらいテンション上がってるんですが、とにかくそんな色んなネタが散りばめられていて、目まぐるしくて、この数分間は何が起こったのか4回このライブを見ないと把握できませんでした。把握しただけであって理解しきれたわけでもないんですが(笑)。

これが、今回の最大のハイライトの一つ、KANさんがしきりにあちこちで「フィーバー」してください、といっていた内容の全貌のうちの氷山の一角でした。もう、文字では書ききれないので今後発売されるDVDをとにかく待ちましょう!

曲の最後は、KANさんもピアノの上でフィーバーしまくって、ラストではピアノの上に倒れこみます。が、静寂はその一瞬だけで、次の曲に突入します。(東京1日目だけは佐藤さんのギター機材のトラブルが発生し、ちょっとだけ曲間が長めでした)

16. Oxanne〜愛しのオクサーヌ〜 ('98『TIGERSONGWRITER』)

終盤の盛り上がりどころでは定番曲になっているのがこの「Oxanne」。KANさんの「One, Two, Three, Four!!」の合図で佐藤さんがディストーションの掛かったギターで応えます。最初の「オクサーアーアーアーヌ!フゥー!」でテンションマックスに。KANさんのもとにはいつもの弦無しダミーエレキギターとスタンドマイクがセットされ、ガーラさんも白いエレキギターで応戦。ある意味トリプルエレキギターでの演奏です(笑)。

もちろんここで重要なのはコーラスです。ガーラさんがその重要なところをガンガン攻めていきます。ガーラさんも佐藤さんも、初めてのツアー参加とは思えない段取りでこのロックナンバーをこなしていきます。「あ、どうもKANさん、
こんにちは!」のセリフもガーラさんが担当。そして、サビ前は振り返って頭だけこちらを向いて「おっぱいぱいぱぱいぱいぱぱいぱい」を輪唱する、あの一番手を司ったのもガーラさん。そのあと、佐藤さん→西嶋さん→KANさんと続き「おっぱいぱい!」とカッコ良く、あくまでカッコ良く締める。終盤はもちろん、清水さん「あ゛ーーーー!」、全員(矢代さん除く)「ボイン!!」も健在。

あー、毎回書いているので、書いていて恥ずかしいという感覚が麻痺してきていますが、初めての方からすると何が起こっているのかわからなかったのではないかと思いますが、本当にそんな歌詞なんだから仕方ないんです。そして、本当に皆さん楽しそうに演奏されています。こちらも楽しく踊れます(笑)。

エンディングでは矢代さんが恒例のコンプレックスの「恋をとめないで」のイントロのエレキギターのフレーズを今回も美しく再現。ラストの「おっ、ぱいぱいぱい!!」で「さくらナイトフィーバー」からずっとぶら下がっていた桜の花びらがあしらわれたネットが上からバァーッ!と落ちて来ます。KANさんが伸ばした腕に引っかかるように被さって、それを慌ててスタッフの皆さんが救出しにくる、というあくまで台本通りの演出。そのために、わざわざKANさんのギターのヘッドにラップを巻きつけて絡まらないようにしているくらいですから(笑)。ただし、一度、佐藤さんが不意に巻き込まれたことがあるとか。大変だったでしょうに。東京追加公演だったか、KANさんが、この被さってきたネットの匂いをかいで「磯の香りがする」って言ってましたっけ(笑)

いつか、さっきの「scene」と共に、桜井さんとのコラボが連続で見たいですね。あの伝説の「ルックスだけでひっぱって」ツアーを思い出しながら、そう思うのでした。

そういえば、この曲とは直線関係はなくなってしまいますが、このツアーを通してKANさんが徹底的に守っていたことがあります。それは眼鏡の着脱タイミング。KANさんがホゴンのムギャネ(老眼の眼鏡)をかけ始めてもうそれなりに長いですが、以前からピアノに向かって弾いているときは眼鏡を付け、ステージセンターに出てきて歌うときは裸眼、というポリシーを持ちつつ、途中でセンターに出るのに外し忘れたりしていたのです。が、今回のツアーはほぼ完璧に台本通りのタイミングで着脱されていました。

◇◇◇◇◇

一気に送り届けられた「新曲聴けるかもゾーン」。結果、新曲2曲をおなじみの楽曲3曲がサンドイッチする形で凄まじく濃厚な時間帯となりました。もう、お腹いっぱい?いや、まだまだこれから最後の最後にかけて、トドメが待っています。

「ソチオリンピックをテーマにお送りしたこのコンサートも、いよいよお別れのときが近づいてきました」と切り出すKANさんと「え〜?!」と別れを惜しむ客席。「私のコンサートはこれまでもそうですが2段階でのお別れとなっています。形式的ではありますが・・・これが、最後の曲です(ニヤリ)」。そして、ピアノに座り、本編最後の曲に突入します。

えっと、私が感じた限り、オープニングのスケートやってたシーンくらいしかソチオリンピックっぽいところはなかった気がしますが(笑)。

17. 1989(A Ballade of Bobby&Olivia) ('90『野球選手が夢だった』)

ご存知、ビリージョエルの「Scenes From An Italian Restaurant」から引用したフレーズをイントロに持ってきているこの曲。楽曲構成自体がこれをモチーフにしてますから、面白いくらいエッセンスが散りばめられています。しかし、DVD収録のための著作権対策のためか、大阪追加公演だけは、このイントロが省略されていたそうです。

そして、なんとなくこの流れ、デジャヴに感じていたんですが、2010年の『ルックスだけでひっぱって』ツアーで、アンコール前の3曲が

16. 愛は勝つ (野球選手が夢だった<1990)
17. よければ一緒に (カンチガイもハナハダしい私の人生<2010)
18. 1989(A Ballade of Bobby & Olivia) (野球選手が夢だった<1990)

でした(笑)。だから物凄く聴いたことある感が漂っていたのか。当時は本編最後でやるなんて珍しいですね、とか、この曲自体、長い曲だから演奏される機会が少ない、とか言ってましたけれども、今や常連曲になっているような感さえあります。

ライブアレンジも、2009年、2010年と、どんどんオリジナル以上に使う楽器やアレンジのバリエーションが増えてきていて、今回もそのアレンジを踏襲されていました。ガスストーブをプレゼントするシーンで、雪が降る景色をイメージするシャンシャンという鈴の音は、以前は矢代さんのキーボードから奏でられていましたが、今回は、この時だけガーラさんが持ち替えて演奏したスレイベルでした。間奏で「ジャン、ジャン、ジャジャン、ジャン、ジャジャジャジャン」とLUCKY STRIKEのCM的なワンクッションオカズが入るのも健在。途中、フレーズの合間に入るフィルが2回連続で繰り返されたりしたのも定番化。はい。この段落は、一部を除き、前に書いたライブレポのほぼコピペでお届けしました(笑)。

この曲以降は、ほかの公演ではまったく気にならなかったのですが、東京公演2日目だけは、KANさんの声の調子がとてつもなく悪かったようで、演奏が途中で止まるんじゃないかというくらいつらそうだったのが気になりました。そういうときは、歌詞に出てくる「年」が思いっきり間違ったりするのでわかりやすいんですよね・・・。

◇◇◇◇◇

というわけで、長い長いライブレポも本編が終了。KANさんが「どうもありがとうございました」と礼をすると、メンバー全員一旦引き揚げます。今回はアンコールに向けて衣装替えもあり、イリュージョン的なものはありませんでした。が、そのかわり・・・。

アンコール

ガーラさんひとりが下手から出てきてステージ中央まで歩きます。で、また直立不動のまましばらく時間が経過します。客席から再び漏れるクスクス笑い。

本編のオープニングと同様に暗い中、ガーラさんがスポットライトを浴びて静止していたのは同じく1分近くになったでしょうか。ガーラさんがついに動いたかと思うとボーカル用の床置き式モニタースピーカーの方に体をかがめ、その近くに隠すように置いてあった、タンバリンのような形をした物。中には粒状の豆のようなものが入っているらしく、それは波音を発生する楽器でした(これ、「オーシャンドラム」というのだそうです)。これを左手に、そしてその下からマイクを押し当ててガーラさん一旦静止。

そのままオーシャンドラムを色々傾けながら、ステージ向かって右へ、しばらくして今度は左へ。ガーラさんのホームポジションに戻って来たら、他のメンバーもステージ上に、そして各自自分の持ち場へ。あとはKANさんを待つのみ。

そこに堂々と現れたのは、ノースリーブの革ジャケットに革パン、サングラスに長髪(のヅラ)、腕には黒いリストバンド。出てくるなり、彼は左右の3階席あたり(当然そこには人など居ない)をそれぞれ指差してガッツポーズ。

西嶋さんが「すいません、お名前を」と訊くと彼は「ハ、ラ、ダ、です」と答える。西嶋さん続けて「すいません、下の方の名前を」と訊くと彼は「何を言ってるんだマーサ。ショ、ウ、ゴ、だよ」。西嶋さん「え、あの伝説のロッカー、ハラショー?!」の言葉に促され、ステージ袖からスタッフも出てきてワラワラと騒ぎ始めました。ハラショー(浜田省吾さんのパロディー・原田省吾)は、「Don't shut up !!」と制止・・・いや、英語的には「黙るな!!」だから全く逆(笑)。

18. エンドレス ('06『遥かなるまわり道の向こうで』)

そして、何事もなかったかのように「サティー(佐藤さんのこと)、シミー(清水さんのこと)、Here We Go !」の掛け声とともに、ミュージックスタート。「広島ぁぁぁ!」と叫ぶハラショー(敢えてここまで来るまで書きませんでしたがKANさんが扮していますからね)。これは浜田省吾氏が広島出身のアーティストだからなのですが、これをなんと、全公演でやってのけるわけですから、広島公演以外は一瞬キョトンとなるわけで(笑)。逆に、広島公演では普通に盛り上がる人半分、そもそもハラショーの登場にキョトンとなっている人半分。完璧に狙い通りなんでしょうね(笑)。

ドラムが止まって、一瞬の間のあと、ハラショー「ネクタイ、はずせよ!」。そして、「エンドレス」の演奏に突入です。衣装的な都合もあり、KANさんのライブツアーではアンコール中にしか演奏できない仕様ですね。前回は2006年『座ってポン!』ツアーでした。

前回と違うのはやはりガーラさんの活躍。ブレイク部分で先ほどのオーシャンドラムを使ってワンポイントで波を演出していました。そして、ラストの「WOW〜〜〜」の部分は全員で拳を突き上げる盛り上がり。最後の最後は「サンキュー、広島ぁぁぁ!」。

◇◇◇◇◇

曲が終わるといよいよ「ダンダンダダンダン、ダダダドドドド・・・」とおなじみのドラムの音。いよいよ集大成の最高潮の決定版、全曲つなげでお馴染みとなった「適齢期 LOVE STORY」です。KANさんはここでハラショーの革衣装の上に白いシャツを羽織るわけですが、この姿が若かりし頃のKANさんを彷彿とさせる着こなしだったこともあり、ものすごく女性に受けが良かったようです。そりゃ、ハラショーからのこのギャップですからね、完全に戦略的なアンコールだったものと思われます。

19. 適齢期 LOVE STORY 2014〜全曲つなげ ('88『GIRL TO LOVE』)

毎度毎度、アンコールの2曲目は決まっているのですが、それでもやはりこのドラムから始まる数分間はドキドキが止まりません。それはすべて「適齢期Love Story」の途中で披露される「全曲つなげ」への期待。いや、もちろん「適齢期Love Story」本体(?)も素晴らしいんですけれども。それを超越して「全曲つなげ」からラストに向かっての、あの、ツアーの度に変わらず唸らされ、打ちのめされ、笑い転げさせられる連続コンボに叶うものはなかなかないのです。

曲が進み、前半はいつものアレンジでワンコーラス、ツーコーラスと進みます。これまでKANさん中心にあちこち動きまわっていましたが、今回はそこにガーラさんも居ますから、さらに賑やかに。こういう時のガーラさんの動きも、まだまだぎこちないながらも公演が進むにつれてやわらかくなってきました。まだまだ動きのパターンのバリエーションが少なくて初々しい感じが、ある意味、逆に、ある反面、今回のツアーの象徴として良かったのではないでしょうか(^^)。

そして、何より大切なのは、今回のツアーでしきりにガーラさんが「奇跡」と呼んでいた一大イベント、この曲中に「や・め・に・し・て、紳士なら」のところでKANさんが投げたハマショーのヅラをガーラさんが頭だけで受け取るチャレンジタイム。私が見た中では東京公演1日目が奇跡発生、それ以外は残念ながら奇跡起こらずでした。成功した東京公演1日目では、ガーラさんが成功したあと、さらにガーラさんがスタッフさんに向けて投げたそのヅラを、スタッフさんが見事に頭で受け止めるというダブル奇跡だったような記憶があるんですが、どうだったでしょう?ちなみに、東京追加公演までの成績は以下の通り。




札幌公演最終日はどうなりますか、楽しみですね。

【事後追記】
札幌公演最終日の結果は、「○」でした!おめでとうございます!!




さて、まだこれはこの曲の前半戦。ツーコーラスまで歌い終わり、サビがひと仕切りした後、清水さんがハイハットを「チチチチチチ・・・」と鳴らし始めたら、いよいよ「全曲つなげ」への導入部分に入ります。J.P ROOMの平川さん(KANさんのマネージャー)が入ってきて、ツアータイトルを丁寧で流暢(?)な英語で告げて少し笑いを取ったあと、これまで演奏された楽曲を全てダイジェストで振り返ることをアナウンス。いつも同じセリフなんですけどやっぱりテンションあがりますよね、この瞬間。そしてこれもいつも通り、平川さんが「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」とカウントすると、いよいよ「全曲つなげ」の始まりです。

今回のダイジェストは、個人的には過去最高の内容に感じました。音楽的な繋がりが秀逸なのは当然のこと、途中で流行語大賞の言葉もしれっと混ぜ込んだり、ネタや伏線も振りかぶれる、しかも、ダイジェストを頑張っているのはステージ上の6人だけではなく、舞台上の書き割りやカーテンや大リボンセットを移動・転換していたスタッフも重要な役割を担っていたんだということも忘れてはなりません。

というわけで、4回公演を見たからといって全部のネタを覚えているわけではありませんが、今回のダイジェストをダイジェストで振りかぶって第1球投げた、ボール。箇条書きで投げてみたら球速が110km台前半(イメージ)だったので、敢えて、続けて一気に投げますね。第2球投げた!

かわいい舞台セットが再び登場し、新曲1曲目(タイトル不明)をワンフレーズ演奏→「明るいだけのLOVE SONG」「君から目がはなせない」(舞台のかわいいセットが引き下がる)「サンクトペテルブルグ」「まゆみ」は無難に2小節〜4小節ずつサビを連結→KANさん「君がいなくなったときから僕はただのひとととととととと」(君がいなくなった)→西嶋さん「ナンスカソレー」→(舞台のカーテンが黒になる)「ホタル」のサビで「ホタル」の「ル」が「BRACKET」のイントロスキャットにシームレス接続→「君おもう夜は〜ワワワワ〜(コーラス)」→西嶋「今日も〜、雨ぇ〜(サックスを持ってこようとするスタッフを手振りで制止)〜、だった」(Mr.Moonlight)→「Girlfriend」はイントロのみ→ガーラさんがセンターに出てきて「Chu Chu Chu」のサビのラストを歌い、お辞儀をして客席から拍手をもらう→「世界でいちばん好きな、ハト!」とボケる(世界でいちばん好きな人)→すぐさま「ハト?」と問うたガーラさん、それを確認するためだけにピアノの上に置かれたノートパソコンに向かう→「ラララララララ ララララララララ ラーララーラーラ」(よければ一緒に)→パソコンで調べ終わったガーラさんがこっちを向いて「・・・人!」→「scene」のサビで盛り上がる→全員「ベンツにアウディ、フォルクスワーゲン」→KANさん「必ず最後にあっ!」(愛は勝つ)→「なのにー、なーぜーぇー、じぇじぇじぇじぇじぇ!」(こんなとこで流行語大賞入れてきた)→「さくらフィーバーフィーバー!、フィーバーフィーバー!」と「さくらナイトフィーバー」のサビを繰り返しながらテンポが上がってくる・・・

そしてここで今回のツアーのやってない曲混入。「I want you〜! I need you〜!」時間は結構経ったけど、KANさんは踊りたくってしょうがなかったんだろうなあ(笑)、「ヘビーローテーション」でした!しっかりキレッキレに踊れてるキラッキラの51ちゃいのお兄さんでした(笑)。当然、ステージ上はまたオープニングのかわいいステージに転換。

さらにKANさん「ヘビーローテーションッ!」とシャウト気味に飛び上がる→しかしここで「ちが〜う!やってない!!」と西嶋さんに突っ込まれる→寂しそうにKANさんはピアノの方に向かい、テンポがスローになって歌詞が「ヘビー、ローテ【ン】ション・・・」と一気にテンションだだ下がりでうなだれながらピアノの椅子に座る→会場大爆笑と拍手(笑)→「1989」のBメロ→「おっぱいぱいぱぱいぱいぱぱいぱい」(Oxanne)を繰り返し「おっぱいぱい!」→「I want you〜! I need you〜!」と再び「ヘビーローテーション」のヘビーローテーション攻撃→今度は冒頭のサビブロックを全部演奏しきる、当然のようにKANさんは完璧に踊りきる!→「ヘビーローテーションッ!」とまたシャウト気味に飛び上がる→そのまま続けて「ワワワワ〜、長崎はワワワワ〜」→「今日も雨だったァッ!」(メロディラインは「ヘビーローテーション」で)→急にテンポ落として「エンヤーコーラヤ、ドッコイジャンジャンコーラヤ!」→ジャン!→ハラショー「ネクタイ、はずせよ!」(いかりや長介の物マネで)→いつもの「適齢期LOVE STORY」に戻る→KANさんピアノの上で強力送風機で風を受けながら「Won't you please trust me, baby. Won't you please, girl」と「Won't you please permit, papa. Won't you please, man」の間に絶妙に「I want you〜!」「I need you〜!」を挟みつつマイクスタンドを跨ぐ振り付けも炸裂(ただしエアマイクスタンド)→「Woo!」で強力悩殺キメポーズ(やや誇張表現)→最後の最後は、「おっぱいぱいぱい!」からの手を後ろに持って行って「ウ〜、ウォンテッド!」で締めくくり!そのあとは、ステージ上の皆さん手をいやらしくモミモミしてました。

えーと、第2球、投げてみましたが、これ、ストライク入りましたか?果たして、伝わりますか?伝わらないですよね・・・。すみません。僕にはこれが限界です!それくらい、このライブは、「筆舌に尽くし難い」ものなんです。この言葉はまさにこういうときに使うんだと実感しましま。(リンク先はぜひ読んでいただきたい広沢タダシさんの「大きな声でつぶやこう!」から「筆舌に尽くし難い想い」。何の脈拍もなく(←これもツアー中にKANさんがMCで使ってましたね・笑)て、すみません)

◇◇◇◇◇

KANさんがメンバー紹介しながらステージ中央に全員が集まってきます。KANさんの「ありがとうございました!」の声と共に一同、礼。会場全体から盛大な拍手と歓声。そして、KANさんを残して他のメンバーが舞台袖に戻っていきます。

1人ステージに残ったKANさん。自身、相当楽しんで今回のツアーを進めてこられたと思います。「楽しんでいただけましたでしょうか?」という質問に客席からは再び拍手で応えます。

そして、ここで昨年の振りかぶり(各会場共通でした)。「昨年、アルバムを出すと言っていましたが・・・あれば全部ウソでした(笑)」と開き直りのコメント。でも、「見た目よりは真面目にやってますんで、出る時が来たらお知らせします」的なお話もされていたので、今後に引き続き期待したいと思います。このブログでもさんざん書いていますが、待つのは慣れていますので(笑)。

このツアーが終わったあとの話も。「(このツアーが終わったら)まず私がやるべきことはわかっています。ガッツリ休みます!」そう、KANさんはこのツアーが終わったら、インドに行くそうです(金曜コラム No.453『もしそれがインドだったら』参照)。どんな ワールドダジャレフォトが撮影・公開されるのか、楽しみに待っていたいと思います。

ここで会場によっては、大阪のインデアンカレーの店員さんが東京TOKIAの地下にインデアンカレーが新たに開店することをKANさんに教えてくれたときの声マネで「東京国際ふぉーラム」(ひらがな部分は裏声で)の追加公演の話やらなんやらありましたが、時間の都合でさくっとキャッツアイします(笑)。

◇◇◇◇◇

最後に、すっかりいつの間にかステージ上は暗くなってスポットライトがあたっているピアノの方に、KANさんが向かいます。ツアーの最初の方では、最後のピアノ弾き語り曲は「今度君に会ったら」だったそうです。確か大阪公演の1日目まで。そして、おそらく大阪公演2日目からが変わってしまったんですよね。最初は、声が辛くなったからかな?という憶測もあったのですが、私の中では、前回のバンドライブツアーでも最後の曲が「今度君に会ったら」だったので、思いっきり被ってるということに気づいたため、急きょ「50年後も」に変えたとする説が有力です。万一、現在凍結中の前回バンドライブツアーのDVDが同時発売なんてしようもんなら、両方最後の曲が同じじゃ困りますものね。

20. 50年後も ('99『KREMLINMAN』)

もはや、「弾き語りばったり」等で物凄く聴きなれているバージョンですし、何の心配もなく、じっくりじわじわと感動しながら聴いていられる楽曲です。あちこちに感想は書いているので、ここではキャッツアイしますね。(こら、そこ、前々回のツアーのコピペとか言わない!)

さっきまでのテンションの上がりっぷりがウソのように、落ち着いた静かな演奏。会場はそのスポットライトの一筋の光をうっとりと眺めて聴いているのでした。そして、いつも通り、とうとうこのライブも終わってしまうのね、という寂しさも背中に感じ始めます。筋肉痛も足に感じ始めます(笑)。

この曲で私が最も好きな部分は、終盤の「大きな翼で〜ぇいぇいぇ〜」というライブ独特の歌い回しが聴けるところです。

・・・と書いて美しく終わりたかったのですが、今回のKANさんの声の調子の悪い日が多かったため、今回は結構手に汗握って聴いていた方が多かったのではないかと思います。私の参加した公演は幸い、東京1日目・広島公演・東京追加公演の3つでは、問題なく安心して聴いていたのですが、東京2日目は超心配しながら見ていました。途中で演奏止まってしまうんじゃないかと思うほどでした。実際、先ほど最も好きな部分として書いた「大きな翼で〜ぇいぇいぇ〜」も聴けなかったですし・・・。一方、DVD撮影の入った大阪追加公演は、どうやら問題なかったようで、ホッとしています。

演奏が終わり、再び深々と礼。客席からの歓声が鳴りやみません。KANさんの長い礼が終わって、ようやく体を起こし、ステージを去ります。そういえば、広島公演では会場の都合で、下手にあった書き割りの向こう側を通ってステージを去ることになったため、書き割りにちょっと隠れて再度顔をソッと出す、というプチサービスもやってましたね。あの時も、声が調子よくて満足感・納得感があったのも手伝ったのかもしれませんね。

◇◇◇◇◇

さて。KANさんが去った後、場内にはいつものようにビリージョエルさんの「And So It Goes」が流れます(DVD収録のあった大阪追加公演だけは、前回のDVDが権利関係の都合上まだ発売になっていない原因となっていることを受けて、別の曲が使われたそうです)。ワンコーラス流れると、続けて影アナさんの告げる今回の偽ツアータイトルです。これは、全会場共通で

『KAN BAND LIVE TOUR 2014 長崎は今日も雨だったナイトフィーバー』

だったようです(笑)。札幌最終公演はまだわかりませんが。いつもどおり、これを聴き終わってから感謝の拍手を送りました。(とある理由で、「NO IDEA」ツアーから、個人的に勝手に始めた取り組みでしたが、いつのまにか、各会場でも定着してきたようです

おわりに

というわけで、まだこれから加筆修正することも多々あるかと思いますが、一旦、この、「新曲聴けるかも!」ツアーのライブレポートをお開きとさせていただきます。

とにかく、何度も書きますが、筆舌に尽くし難いんです。書きながら、あれもこれもと思い出すことがどんどん出てくるし、過去のライブ内容とかも調べたりして記録しておかないと、あとで自分で調べるときに面倒なんですよ。そう、こういうライブレポートは、あくまで自分のための備忘録として始めていることなので、人に読まれることをろくに考えていないんですよね。よって、文字数が多すぎて読む気が起きない、という方には大変申し訳ありませんでした・・・と書いたところで、そのような皆様はここまで読まれていないはずなので、このお詫びの気持ちは届かないのかもしれませんが・・・。

最後になりましたが、こんなに長い長いまとまりのない文章を最後まで読み切ってくださった皆様、本当にありがとうございました。そのような貴重な皆様がいらっしゃる以上、ライブレポートは今後も気ままに続けていきたいと思っていますので、またいつか、よろしくお願いいたします。

最後に、今回の演奏曲目をリストして終わります。


<オープニングアクト:菅原龍平>
01. オープニングナンバー
02. カントリー坊や
03. 教科書通りのフォークソング

<本編>
【ポップゾーン】
00. Theme of Cool Kick Yell (登場曲)
01. 明るいだけのLove Song ('93『弱い男の固い意志』)
02. 君から目がはなせない ('89『HAPPY TITLE -幸福選手権-』)
03. サンクト・ペテルブルグ〜ダジャレ男の悲しきひとり旅〜 ('98『TIGERSONGWRITER』)
04. まゆみ ('93『TOKYOMAN』)
05. 君がいなくなった ('93『TOKYOMAN』)

【スタイリッシュゾーン】
06. ホタル ('94『東雲』)
07. BRACKET ('87『NO-NO-YESMAN』)
08. Mr. Moonlight ('96『MAN』)

【アコースティックゾーン】
09. Girlfriend ('94『東雲』)
10. Chu Chu Chu ('11/Cabrells)

【ピアノ弾き語りゾーン】
11. 世界でいちばん好きな人 ('06『遥かなるまわり道の向こうで』)

【新曲聴けるかもゾーン】
12. よければ一緒に ('10『カンチガイもハナハダしい私の人生』)
13. scene (新曲)
14. 愛は勝つ ('90『野球選手が夢だった』)
15. 桜ナイトフィーバー (新曲)
16. Oxanne〜愛しのオクサーヌ〜 ('98『TIGERSONGWRITER』)

【二段階のお別れゾーン】
17. 1989(A Ballade of Bobby&Olivia) ('90『野球選手が夢だった』)

【アンコール】
18. エンドレス ('06『遥かなるまわり道の向こうで』)
19. 適齢期 LOVE STORY 2014〜全曲つなげ ('88『GIRL TO LOVE』)
20. 50年後も ('99『KREMLINMAN』)

コメントはTwitter及びFacebookにて受け付けています


   Copyright (c) 1996-2016 Sei KAITANI (SEI) All rights reserved.