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2014年6月12日(木)、この日のことは一生忘れないでしょう。

◇◇◇◇◇

40歳を過ぎて、これまで友人知人の結婚披露宴やパーティーでしか単独ピアノ弾き語りをやったことがない私が、プロの皆様に混じってライブ演奏させていただけた、という夢のような本当の出来事。

音源や映像では振り返れないので、あっぷあっぷしながらも、刻んだ記憶を基に、当日撮影された写真付きツイートやセットリストを交えながら、おそらく最初で最後になるであろうこの出来事『613な前夜祭・和日和vol.1〜カンナオトぢゃないよKANナイトだよ〜』を、忘れないうちに振りかぶっておきたいと思います。

たぶん、今回の出演者の中で、全体を通したライブレポを書ける人は、おそらく唯一の素人である僕くらいしかいないだろう、ということで、頼まれてもいないのに、書かせていただきます。

◇◇◇◇◇

このイベントへのお誘い及びオープニングアクトを依頼していただいたのは、KANさんファン仲間であり、このイベントの主催者である、まゆみさんからでした。まずはこの場を借りて、お誘いいただいたことに、深く感謝します。このような機会を私に与えて下さって、本当にありがとうございました。

まゆみさんの誕生日前夜祭という名目ですので、是非ともお祝いさせていただきたかったので、快く引き受けよう!と思ったのですが、共演される方々の面々を確認して、ちょっと怖じ気づいたのは否めなめなめなめなめません。

でも、それ以上に、この機会を逃したら、あとで多分大変後悔するだろうな、とも感じました。露出は少ないうえ、クオリティも低いなりにも、曲がりなりにもKANさんの音楽をこよなく愛する者のひとりとして、客観的に認めていただいているのですから。お客さんとしてではなく、プレイヤーとしてお誘いいただいたことに、可能な限りクオリティを高めて応えることが、まゆみさんへのお祝いになるとも感じましたので、前向きに検討します、とご連絡。

幸い、Ustreamでお遊び程度にKANさんのカバーを練習している突発的生中継番組【弾き残しばっかり】のことも知って下さっていたので、きっとそのクオリティの低さ(笑)も覚悟して誘って下さっているのだろうとも勝手に想像し、少し気が楽になりました。

加えて、友人にも広島あたりで背中を蹴り飛ばしていただき、自分としても踏ん切りがつき、正式に参加表明させていただきました。そうと決まれば、僕にできることは、練習練習また練習。そして、減量減量また減量。ほぼ毎日、家族が寝静まってから少しでも練習の時間をとっては身体に染み込ませ、並行してカンペなどの準備に勤しみました。

◇◇◇◇◇

何とか、当日はピアノのミスタッチはそこそこありながらも途中で演奏を止めることはなく、多分、迷惑をかけずに出番を終えられました。妻には「あんなんあかんわ!全然腹から声が出てへんわ!」という意味の標準語でのダメ出しをされながらも高音域含めて歌い切れたつもりです。いやほんま、前日の高音域の出なさっぷりや声の荒れ具合は正直ひとりで凹みまくりでしたから、よくあそこまで復活できたものです。

そして、何と、このお話をいただいた日から計測して、当日までにちょうど5kg減量できましたよ。これめっちゃ嬉しいんですよ(笑)。

とにかく一連の何もかもが初めてで不安や心配ばかりでした。それに対して、周囲から支えていただいた家族や友人知人、当日お世話になったスタッフの皆様、共演させていただいたアーティストの皆様、平日夕方にもかかわらず大勢ご来場いただいたオーディエンスの皆様、そして、ずっとお忙しいはずで祝われるはずの立場なのに、僕の不安な状況を当日まで適宜サポートしてくださった主催のまゆみさん。皆様のおかげでなんとか自分の役目を果たすことができたと感じています。本当にありがとうございました。

◇◇◇◇◇

さて、内容に入りますが、当日の朝にかけては結構雨が降っていて、我ながらさすが雨男やなあ、と思っていましたが、開演前にはすっかり雨も止んだそうで。きっと晴れ男の友人さんの遠征や、洗濯物を干すと必ず雨が降る友人が洗濯物を干さずに来てくれたことを始め、多くの晴れ男晴れ女のお客さんのお陰だったのだと確信しています(笑)。やっぱりお祝いの日ですから、雨は降ってないほうがいいですから!

15時半くらいからリハーサルスタート。演奏曲目はあとでまとめて書きますが、私のオープニングアクトは客入れから本編開始直後の1曲まで。その本編で演奏する1曲をカッキーこと垣内雄太さんにパーカッションで参加していただくことになっており、初顔合わせ&初音合わせもこのリハーサルでした。





パーカスを入れていただく場所と雰囲気をたった一度の試奏で心得ていただけるあたりは、もちろんご本人の研ぎ澄まされたスキルもさることながら、細かいフィルの入れ方とか盛り上げ方とかは、原曲が解ってないと出せないニュアンスもあって。さすがKANさんの音楽を知っていらっしゃるなあ、という感覚。それだけで感動している自分がいました。

リハーサルから各アーティストの素敵な演奏を存分に聴かせていただきました。普通ならそれにより緊張が高まりそうなところですが、基本的に流れてくるのはよく知るKANさんの曲ですから、逆に、緊張感を解すことができました。

◇◇◇◇◇



18時に開場。「練習」という名目のオープニングアクトが始まります。基本的に、開場したあと客席のことは気にせず、ステージ上で練習しまくるというのはKANさんの「弾き語りばったり」スタイル。ただ、違うのは、私のオープニングアクトでは、弾いているのはKANさんの曲、そして、歌も歌ってしまっている、という点です。

服装はスリーピースのスーツに赤いめのネクタイ、胸には自分としては相当珍しくピンクのチーフを刺し、ストレートチップの内羽根の革靴。40年の自分史上滅多に見ないほどのフォーマルです。そして、普段の仕事では掛けることのない赤いめの眼鏡。少なくとも、他のアーティストの皆さんはそれぞれ独自のスタイルで貫かれるはずなので、まずかぶることはないだろう、と踏んで、敢えてKANさんの「弾き語りばったり」スタイルを意識してみました。

ただし、オープニングアクトはあくまで「練習」なので、ジャケットは着用せず、ベストのみで30分間過ごし、本編で演奏する1曲を演奏するときのみ、ジャケットを着用して演奏する、というわかる人にしかわからないこだわり。もうひとつ補足するならば、「弾き語りばったり」のKANさんを意識しているので、天使の羽根は生えていません。燕尾服ならば羽根が生えることもあるかもしれませんが、今回はあくまで「弾き語りばったり」スタイルなのです。決して、東急ハンズやLOFTで見つけられなかったわけではありません(笑)。




あと、細かいことを言うと、歌詞のカンペも、冊子形式ではなく、1枚1枚を別々の透明のクリアファイルに挟み、曲間の入れ替えがスムーズに行えるように工夫していました。これも実は、KANさんの「弾き語りばったり」スタイルで見たものをヒントにさせていただきました。ここまで気づけた方は、相当のKAN通だと思われます。それでも心配だった僕の場合は歌詞のブロックで色分けして、歌っている最中に見失わないようにしていました。結果、ピアノは所々間違ったけど、歌詞は1箇所たりとも間違わなかったはずです。



今回の私の選曲については、「練習」という位置づけなのもあり、本編のアーティストの皆さんが選曲された楽曲と被ってしまってもOKとしていただいていました。正直、短い練習時間で曲変更もできないところまで来ていましたので、大変助かりました。というわけで、曲被りについては、予めご了承ください。

さて、ここから僕のオープニングアクトの詳細が記述されるわけですが、そんなことはどうでもいいから他の出演者の様子が知りたい!という方は、ここで一旦何百行かスキップしていただければ、目的のアーティストのところに飛べると思います。よろしくどうぞ。

01.君を待つ/KAN<TIGERSONGWRITER<1998

お1人目のお客さんが入場したのを確認してから、前奏を弾き始めます。心の中は「うわ〜とうとう始まっちゃったよ〜」もう後には引けません。最初は別の曲を候補に挙げていましたが、開場して最初の曲なんだから、やはりこれでしょう、と思い直して変更。

あ、先に書いておきます。どの曲も、ピアノアレンジは基本的にはKANさんの弾き語り版を踏襲。たまに知らずのうちに染み付いてしまった弾き癖が出ていますが。あ、そして、ミスタッチもアレンジの一つです!なんていう逃げは言いません。間違いは間違い。個人練習ではやらかさないミスをこの日に限って複数やらかしています。悔やまれます。

「君を待つ」は曲が終わっても、まだ客入れ真っ最中で、徐々にお客さんが増え始めている状況。よって、1曲目のこの曲を聴いていない方は結構多いはずです(笑)。文字通り、君を待つ。

02.カレーライス/KAN<遥かなるまわり道の向こうで<2006

「一度冷めて、また温めて、それでいい。」冒頭から敢えて自己紹介を行わず、開場時刻から25分間ただただ練習し尽くすこのオープニングアクトのシュールな状況、場を冷や冷やさせたりほっこり温めたりしているこの状況が、この歌詞と妙にマッチしたので選曲。歌唱的には一番苦手だった部類の歌なのですが、気がつけば、あまり苦手意識がなくなっているのに気がつきました。

この曲あたりから、この後登場する出演者の皆さんがフロア最後方から私のステージを見守って下さっていて、毎曲終わりにはエールを送っていただきました。こういう温かい雰囲気をオープニングアクトを通して構築していただけたおかげで、この後のイベント全体の雰囲気の良さにも繋がっていいったわけで、当たり前なのかも知れないけれど、そういうこともきっちり心得ている皆さんは素晴らしいなあ、と感じています。私の緊張も音を立てて解れてきていることがわかりました(笑)。ありがとうございました。




開演が予定通り18時30分であることと、この時間帯は自由にお過ごしください、ということを告げて、さっさと次の曲へ。ここは「練習」なので、あまりMCせずに「弾き逃げ」するイメージを大切にしたかったので。

03.指輪/KAN<MAN<1996

この曲は、僕がKANさんのピアノ弾き語り楽曲を練習することになったきっかけになったといっても華厳の滝ではない、そんな楽曲です。だから、ちょっと寂しく切ない曲ではあるのですが、選曲させていただきました。個人的に、ちょうどサビでしゃくりが入れやすくて、歌ってて気持ち良い曲の1つだったりします。

振りかぶってみると、演奏した6曲のなかで、唯一、ノーミスだった曲でもあります。改めて平均的なクオリティの低さにただただ恐縮です。

父の日直前、父の最初で最後のピアノ弾き語りライブということもあり、5歳の息子と奥さんを招待していましたので、曲間で応援する声がすることにも断りを入れながら、次の曲へ。

04.世界でいちばん好きな人/KAN<遥かなるまわり道の向こうで<2006

最近のKANさんのライブやイベントで、単身ピアノ弾き語り定番曲として演奏率の極めて高い楽曲、というわけで選曲。この曲が他の出演者の皆さんに選ばれていなかったのは、実は意外だったりします。

過去に、友人の結婚パーティーライブで笛隊の友人たちと一緒に演奏させていただいたことがありましたが、今度は完全独り。今回用にアレンジも歌い回しも弾き語りばったりバージョンで。個人的にずっと不安だったファルセットも、この日に限っては難なくこなせました。

05.バイバイバイ/KAN<カンチガイもハナハダしい私の人生<2010

この曲は、多分【弾き残しばっかり】も含めて、今までで一番練習回数を重ねた楽曲。コード進行や、展開部の持って行き方、歌詞の切なさ、何から何まで大好きで、KANさんが初めてライブで披露した弾き語りバージョンが音源化されるやいなや、いや、正確には、リリース前にラジオで初オンエアされたと同時に、必死で耳コピして弾きまくっていました。

練習時間の最後の5曲目という意味も込めて、このタイミングで演奏させていただきました。「また会えるかな、また会えるよね」っていう気持ちも含んでいます。

その甲斐あって、確か最初から最後までほぼミスなく気持ち良く歌うことができました。1カ所、自覚している惜しいところがあったんですが、多分自分しか気づいてないので、自分の中での反省として、そっとしておきます。

◇◇◇◇◇

さて、開場時刻から約25分間5曲という長い練習時間を経て、ようやくMCです。なんといっても、私、ずぶの素人さんですから、MCもカンペキなカンペ付きです(笑)。でも、KANさんも、「弾き語りばったり」の時は、喋る内容を概要・キーワードで書いたカンペを備えて臨んでいるそうですから、そういう意味ではそこもKANさんスタイルに則っていると捉えていただければ幸いです。

<正面に向かいメガネを外し深く一礼。着席>

眼鏡を外して一礼するのもKANさんスタイルです。ただし、2回目以降は外し忘れましたが(笑)。このMCで初めて自分の名前を名乗りました。初めてお目にかかる皆様、はじめましてでした。ほんとに、開場時から観ていただいて、ありがとうございました。最終的には開演前にかなりの椅子が埋まっていて、正直びっくりしました。出演者の皆さんが、事前や直前にブログなどで「できれば最初から観てください」的なことを書いてくださったからだと思っています。ありがたかったです。

MCの概要的には、このイベントの主旨が「シンガーソングライターKANさんをリスペクトするアーティストが集い、KANさんの楽曲を思い思いに演奏してほっこりとしたひとときを過ごす、主催のまゆみさんの誕生日前夜祭!」であることを宣言し、そのようなイベントに私のようなずぶの素人を誘っていただけたことに感謝。

そして、開演前に見ず知らずの人がなんかわからんけどピアノを弾き語っている、というシュールな体験を強いられることになった、事前知識を持ち合わせていないはじめましての皆さんに同じスタートラインに立っていただくために、そもそもなぜ開場時からずっとステージ上で演奏していたか、についての説明を入れました。

KANさんのファンの皆さんはご存知だと思いますが、ここでもおさらいです。一人でピアノ弾き語りのステージに立つのは人生で初めてな私。です。いきなりバッと出てきてはい1曲弾き語って!と言われても、極度の緊張で得意の手品もパントマイムもうまくいくわけがありません。そこで、安定した精神状態で本番を1曲演奏するという考え方から、KANさんの弾き語りライブと同様に、開場時からステージ上でひたすら練習する、というすこぶる理にかなった方法を採用したわけです。

おかげさまで、私は本編前に緊張をほぐすためにこうして練習できましたので、なんら気にせず適当に放っておいてくださった皆さまに心から感謝します。

そして、演奏した練習曲5曲の説明を年号付きで紹介したところで、びっくりするくらいちょうど18時30分の本編開演時間になりました。なにげに、演奏そのものと同時に、持ち時間の管理もものすごく慎重にやってましたので、ひそかに嬉しい瞬間でした。

◇◇◇◇◇

さて、本編の開始。ということで、オープニングアクト最終曲は、パーカッションで私とセッションしていただけることになった垣内雄太さん(以下、カッキーさん)を呼び込み、恐縮しながらご挨拶。そして、ここで忘れちゃいけないのが、ジャケットの着用。本編ですからね、この1曲のために、ジャケットを羽織ってスイッチオンなわけです。

この後も、最後まで楽しんでいってください!的な一言を告げ、もう一度正面に向かい一礼。ほんと細かく書いてますけど、この開場から最後の一礼までの一連の流れは、KANさんの「弾き語りばったり」を強く意識して、誰よりも深くマニアックに作りこんだとクリームクレンザー・ジフしている部分なので、書いておかなければ気が済まないわけです(笑)。




06.今度君に会ったら/KAN<MAN<1996

私が演奏する最後の曲ということになりますので、この日初めてお会いする方も多かったということで、この曲を選曲。シチュエーションや意味は全然異なりますが、「バイバイバイ」と「今度君に会ったら」と2曲連続で再会を願う歌詞が入った楽曲を演奏しました。・・・というのはこじつけです。

「MAN」に収録されているバージョンではなく、2008年にリリースされた「LIVE 弾き語りばったり #7 〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録」に収録されている、弾き語りバージョンのアレンジです。ライブでKANさんの演奏するこの曲のイントロを聴いて、原曲と全然違う印象になったことでまた一層シックでアダルトな感じが増したこのバージョンを、いつか必ずこういう場面で弾き語りたい、と願っていたので、本編で演奏することにしました。

ここに、さらに、カッキーさんのパーカッションが加わって、ムーディになるんですよ。ホントに嬉しかったです。ピアノの向こうで演奏するカッキーさんと息を合わせる・・・そう、息を合わせるという行為そのものが十年以上ぶりじゃないか?みたいな感覚でしたので、大変新鮮でした。カッキーさん、ありがとうございました!!・・・なのに、リハではやらかさなかったミスを前半でやってしまったりして、曲だけは止めちゃならん!と思ってなんとか歯を食いしばり、弾き語り切りました。終盤になって、これまでで一番声が出てる状態になって、しゃくりも自在に操れるようになって・・・そういうもんですよね、人生(笑)。

そんなこんなで全ての演奏が終わり、最後のあいさつを、やはりこれもKANさんフォーマットで、
「ありがとうございました、SEIでした!」
そして、深く一礼で締めくくりました。


SEI(オープニングアクト)
http://sei.lovely.to/

http://sei.lovely.to/

<演奏曲目(練習)>
01.君を待つ/KAN
02.カレーライス/KAN
03.指輪/KAN
04.世界でいちばん好きな人/KAN
05.バイバイバイ/KAN

<演奏曲目(本編)>
06.今度君に会ったら/KAN (with 垣内雄太(Perc.))


私のオープニングアクト部分は以上の通りです。長々と書きましたが、お付き合いいただき、ありがとうございます。そして、ここからが本番です。私はもう肩の荷がすっかり降りましたので、リラックスしてお酒を飲みながら皆さんの演奏を客席後方から見守る側に入れるわけで、とっても幸せな時間が待っています。お客さんとしての参加です。というわけで、数多くのKANさんをこよなく愛するアーティストの数々。演奏された全曲目と共に、レポート、というほどの大げさなものではありませんが、感動した内容なんぞを書かせていただきたいと思います。

そうそう、全編通して出演者と出演者の転換の間も、まゆみさんのライブラリから常時KANさんの楽曲がBGMとしてシャッフルされていたことも特筆すべき点でしょう。もう、全編KANさんという贅沢な4時間弱。このシャッフル具合もまた偶然にしても秀逸な選曲をしてくるんですよね。まゆみさんなら、この日の音源をお持ちでしょうから、たまたまシャッフルされたBGMを一覧にしてくださると、僕唸っちゃいますきっと(笑)。


渡辺ケイジ
http://www.kz-sound.net/

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<演奏曲目>
01.DISCO 80'S/KAN
02.長ぐつ/KAN
03.まゆみ/KAN (with そらぼっくり(Cho.))
04.IDEA/KAN


トップバッターの渡辺ケイジさんは、大変朗らかで気さくなお兄さんでした。今回のイベントでのKANさんの楽曲は、もちろんもろもろの調整はありながらも、基本的には早い者勝ち方式だったそうですから、曲被りとかを意識しなくてはならない状況なわけです(オープニングアクトの僕は除く)。そのため、出演者間の曲被りを避ける目的もあり、なんと、「DISCO 80'S」と「IDEA」の2曲はオケをご自分で調達してバックに流しながらのパフォーマンスでした。素晴らしい心意気!

そして、「まゆみ」ではそらぼっくりさんをコーラスで呼び込んでのほっこりとしたセッション。場を盛り上げる1、4曲目で挟むようにしてほっこりじっくり聴かせる「長ぐつ」「まゆみ」の2曲。この落差が作れることも、KANさんの楽曲ならではなんですよね。

「DISCO 80'S」は吊り上るアフロヅラはありませんが!というお断り入り♪さすが、KANさんのライブを知っていらっしゃる(^^)。トップバッターとして場を見事にテンションアップさせてくださいました。次回があれば、またKANさんのライブのなんたるかを知っているからこその趣向を凝らしてこられるのでしょうか、非常に楽しみです。




ハマノヒロチカ(ex.野狐禅)
http://hamanohirochika.jimdo.com/

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<演奏曲目>
01.ロック試練の恋/KAN
02.悲しみの役割/KAN
03.孔雀/KAN
04.君を待つ/KAN


次は、ハマノヒロチカさん。こちらの選曲も唸る内容であることは当然なのですが、ピアノアレンジがまたこれも唸る内容でですね、何から書いていいか迷いますが、僕はどれもこれも終始唸ってました。

全編ロックで、ほんとカッコ良いんですもの。「ロック試練の恋」でピアノ弾き語りにもかかわらず勢いをつけてスタート。「悲しみの役割」で寒暖差をつけて、特筆すべきは満を持しての「孔雀」です。そう、ピアノオンリーで孔雀を弾き語りですよ。圧巻!

あの特徴的なイントロから始まって、可憐な指捌きでガンガン弾き鳴らして攻めの演奏。ぐあ〜っと盛り上がった2コーラス後の間奏ピアノソロ(もともとソロなわけですけどその中でもソロ、ね(笑))がまた魅せます。ステージ上でピアノを弾くときには「弾き映え」って大事なんだなあ、と思いました。2回目ですけど書きます。ほんとカッコ良かったです!次回があれば・・・「甘海老」は内定ですね!(^^)。そして、全てシングル曲を外すのも忘れずに(笑)。

こんな僕でも終始親しげに接していただいて嬉しかったです。終演後、ハマノさんが帰る直前の僕を1回引き留めるごとに3分時間が経過して、結果、マジで電車がやばかったのも、素晴らしい想い出です(笑)。




そらぼっくり
http://solaboccuri.web.fc2.com

http://solaboccuri.web.fc2.com/solaboccuri_official_siteBonne_musique/sorabokkuri.html

<演奏曲目>
01.はじめましてのうた。/そらぼっくり
02.サンドイッチと水曜日/そらぼっくり
03.プロポーズ/KAN
04.愛の証/そらぼっくり
05.やかんさん/そらぼっくり


本日紅一点のそらぼっくりさん。ご自分の短いテーマソング(はじめましてのうた。)があるっていうのはいいものですね♪まず最初に歌うことで空気を一気に自分の手元に引き込んで、染め上げます。「サンドイッチと水曜日」のほのぼのした感じ、とても僕好みです。

曲間のMCで見た目から想像がつかない山形訛りがところどころ出ると、客席は和やかな笑みに包まれます。僕の息子も「めんごい」って言ってもらってました。ありがとうございました。

そして、そらさんが選んだKANさんのカバー曲は「プロポーズ」。女性が歌うプロポーズのカバーは今まで何回か聴いた覚えがありますが、そらさんの「プロポーズ」もまたやわらかく美しかったです。女性目線でこの歌詞を読むと、また別の意味を帯びてきて興味深いものですね。皆さんはこの場合、「僕」を男女どちらとして読みますか?そして、そらさんはどっちのイメージだったでしょう?

そらさんのステージの後は、後方で各出演者の出番を観ながら、1曲1曲に感動されていたのがとても印象に残っています。ほんとにKANさんの曲が心からお好きなんだなー、と。




小田和也
http://ameblo.jp/odakazuya2013/

http://ameblo.jp/odakazuya2013/

<演奏曲目>
01.秋、多摩川にて/KAN
02.けやき通りがいろづく頃/KAN
03.Songwriter/KAN
04.カレーライス/KAN


小田和也さんは、Pf.サポートとして、ピアニストはらかなこさんと共に。小田さんの伸びやかな声に、繊細にかつ大胆に彩られるピアノの音色。しかも、小田さんは、ピアノがはらかなこさんだから、狙ってこの曲たちを選曲したに違いない!と想像されるピアノ演奏難易度の高い楽曲の数々。そしてまた、どれもこれも小田さんの声がぴったりハマる楽曲ばかりで、聴いていてたまりませんでした。

小田さんはこのあと演奏する庭瀬さんのことを冗談めかして「ズルい!」って言ってましたけど、小田さんだって十分ズルカッコいいステージでしたよ!ステージ中、終始若々しく爽やかな好青年!という印象でした。MCではいろいろ悩んだ時期もある、とのことでしたが、このまま迷うことなく突っ走る姿を応援したい!と思いました。

次回もはらかなこさんとの組み合わせが見られるとしたら、やはりKANさんのピアノアルペジオ4部作のうち残りの2作品「小羊」「小さき花のテレジア」も期待しちゃいます。でも意外なことに、KANさんのライブはまだ先日のJ-WAVEのピアノジャンボリーでしか見たことがないそうです。絶対KANさん単独ライブも観ていただきたい!




庭瀬幸一郎(N.U.)
http://www.niwaseuda.com

http://www.niwaseuda.com/pc/index.html

<演奏曲目>
01.よければ一緒に/KAN
02.言えずのI LOVE YOU/KAN
03.すべての悲しみにさよならするために/KAN
04.君が好き胸が痛い/KAN


庭瀬幸一郎さんは普段は「N.U.」としてユニット活動されていますが、この日がなんと初めてのソロライブだったということで、実は我々は貴重な場に居合わせていたことになります。そんな事情もあり、直前まで結構緊張されていたそうです。

そんな中、楽屋でギターを掻き鳴らしながら直前まで練習している庭瀬さんの横で、ハマノさんとか小田さんとかと一緒に「言えずの〜」を僕も一緒にハモらせてもらってるとか、今にして思うとどんだけ贅沢なことをさせてもらっているんだ僕は・・・物凄く楽しかったけど、すみません(笑)。

で、本番の庭瀬さん、それまでの緊張なんて嘘のように、ギターにピアノに魅了しまくる楽曲のオンパレード。「よければ一緒に」大合唱、「言えずの〜」も歌詞変えて客席を虜にしてしまうし、「すべかな」はご本人が「慣れないけどがんばって弾きます」とピアノでしっとりかつ力強く、最後はまたギターに戻って「君が好き胸が痛い」。

小田さんが「ズルい」というのもその通り(笑)ですが、演出もさることながら、どの曲にも原曲とは微妙にかつ効果的に異なるコードを入れていたりして、ああいうトリビュートアレンジもあるんだなあ、と勉強させていただきました。大阪育ちということもあり、勝手な親近感を持たせていただいてみたり。MCではどうしてもソロライブなのに相方さんの話が一杯出てくるあたり、とても相方さん思いでいらっしゃるなあ、とも思いました。




下地正晃(navy&ivory)
http://ameblo.jp/masaaki-shimoji/

http://ameblo.jp/masaaki-shimoji/

<演奏曲目>
01.永遠/KAN
02.バイバイバイ/KAN
03.Moon/KAN
04.幸せ/下地正晃
05.愛は勝つ/KAN (with ALL)


いよいよ大トリ、下地正晃さんです。ピアノサポートは、ご自身もシンガーソングライターな中野悟朗さん。下地さんといえば、2010年広島での「Kenban’ight(ケンバンナイト)vol.4」と、2011年KANさんが初山形ライブとなった「navy & ivory スペシャルコンサート『恋の家 2011』」、これまで2回、KANさんとの共演経験をもっておられます。そのときに、KANさんのピアノに乗せて下地さんが歌った「永遠」を、まず1曲目に、マイクを通さずに披露して下さいました。ひとこと一言、歌詞を大事に噛みしめるように音に乗せて空間を震わせる感じ。じわ〜っと胸に伝わります。

そして、今回早い者勝ちでKANさんの楽曲を選曲して歌う、という中で、曲を絞っていくうちに、どんどん歌いたい曲が他の出演者に取られていって・・・最終的に選曲された「バイバイバイ」と「Moon」。下地さんが歌うと圧倒的な説得力を持って僕らに沁み込んでくるこれらのKANさんの定番バラードを、贅沢に聴かせていただきました。

次に、下地さんご自身の体験を基にして綴られた楽曲「幸せ」。認知症を患った下地さんご自身のお祖母さんを想って作られたとのことで、そういう形で幸せも感じられるものなのだと、大変に心動かされました。認知症は、一番大切な人の記憶から順番に消えていく。自分の経験からも、実際、その通りだなと思いました。




そして、5曲目。最後の最後の曲は、下地さんの粋な計らいにより、出演者全員でのセッションタイム。私の名前から順番に出演者の名前が呼ばれて、ステージに上がります。下地さんとも熱く握手させていただきました。リハの時に大体の立ち位置を決めていただいたのですが、まさかの下地さんとセンターでのツートップ。下地さんと同じステージを踏めるだけでも恐縮なのに、ステージ上で共演して隣で歌わせてもらうって、これはもう、恐縮しても恐縮しても恐縮しきれません。恐れ縮む部位がなくなるくらい恐縮していました。が、せっかく立たせていただいているステージですから、ちゃんとやりきらなくてはなりませんので、微力ではありますが、ベストを尽くしました。

演奏する曲として選ばれたのは、これまで誰も選ぼうとしなかった「愛は勝つ」。この曲をやらずしてどうする!ということで下地さんが最後に選曲してくださいました。リハーサルでは実は全員が思い思いに歌っていたのですが、下地さんの提案により歌い分けすることに。急きょ、まゆみさんが楽屋前でテキパキと歌詞カンペに全員分の歌い分けをしてコピッて配布。この歌詞カンペは、あの日から完全に僕の宝物になっています。



で、この時点で、ほとんどの出演者は出番を終えたあとお酒が入っている状態でして。ステージ上でそれぞれ盛り上がっている出演者と下地さんを、「サーカス団の動物たちと団長」という構図に例える場面があり、会場は大爆笑になっていましたね(笑)。

何が緊張するって、歌い分けの一番先頭部分が僕の担当になったうえに、お酒も入っている状態で、しかも、原曲よりも高いキーで始まるもんですから、この最初でずっこけるかグアッと盛り上げていくかが決まるこの状況に物凄いプレッシャーが僕を押しつぶそうとするわけです。「絶対に音が外せない戦いがそこにはある」わけです(笑)。中野さんがピアノで奏でる前奏の間、僕はその緊張感をふんだんに味わっていたわけです。結果的に、うまく歌いだしが成功してホッとしました〜。

その歌いだしパートが終わったらもう、僕の緊張はすっかり解けましたので、あとは好き勝手に歌ったりハモったりさせていただいてました。ハッキリ言って、テンションの高さにあんまりしっかりと覚えていません(笑)。とにかく、圧倒的に楽しかったことだけは確かです!




大盛り上がりの「愛は勝つ」の演奏が終わり、全員がひとことずつコメントを回しつつ、終演に向かいます。が、その前に、プレゼントコーナーです。プレゼントコーナーを仕切るのは、この場面を仕切るよう事前に任命されていた下地さんです。

入場時に配布されたフライヤーの中に、5人だけ、特定のシールが貼られたものがあり、それを持っている人がプレゼントゲット!という仕組み。プレゼントの内容は、リハ時にみんなで書いたサイン入り色紙。そう、僕のサインも含めて、全員のサインが入っています。まさか、小学生時代に遊びで作ったサインがこんなところで役に立つとは思っていませんでしたよ。あのサイン、レアですよ(笑)。僕の友人もたまたまゲットしていましたので、今度写真に撮ってもらって送ってもらおうと思います。だって、僕自身、出演者のみなさんにサインもらいそびれてしまいましたもの(笑)。

そして、最後の最後の最後には、翌日誕生日を迎える主催のまゆみさんに向けて、全員で「Happy Birthday to You」の歌のプレゼント。こうして約4時間に渡るKANさんの楽曲が述べ27曲(で数は合ってるかしら?)も演奏された、『613な前夜祭・和日和vol.1〜カンナオトぢゃないよKANナイトだよ〜』は、大成功の幕を下ろすのでした。

無事に終演し、お客さんへのお礼のあいさつ回りをしながらも、僕自身は翌日ふつうに仕事で朝早いため、熊谷にちゃんと新幹線で帰る必要があったので、あいさつもそこそこに、お客さんよりも早く会場を後にしなくてはなりませんでした。

よって、残念ながら、本当のまゆみさんの誕生日の瞬間をお祝いできなかったのが心残りではありましたが、後で、その後の誕生日祝い&ライブ大成功打ち上げの様子と、幸せそうなまゆみさんの写真を見て、このライブに参加させていただいてつくづくよかったな、と思いました。いい経験をさせていただきました。何度でも書きますが、本当にありがとうございました。

いや、ほんとにですね、この会場に着いてから、会場を出るまでの間、実に7時間くらいあったんですけれども、出演者、スタッフ、お客さん、それぞれから、常にたくさんの「ありがとう」の声が響き渡っていたんですよね。それが、このイベントの大成功を示すなによりの証拠だったような気がします。

そして、最後の最後の最後の最後に、この長い長いライブレポを最後まで読んでくださった方に。

相変わらず長いライブレポを読破していただき、本当にありがとうございました!

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